――この1~2年、スマホがコモディティー化し、メーカーごとの差も小さくなっているにも関わらず、ファーウェイは短期間でグローバルでの存在感を急速に強めてきました。ビジネスには商品企画、マーケティングなどさまざまな側面がありますが、何が強みだと見ていますか。

ワン氏: ファーウェイがマーケティングを強みとしたことはありません。テクノロジーとイノベーションで他社よりも優れたいと考えています。このため、弊社は新しい製品を出すたびに、全世界で唯一無二な売りを搭載しています。

 この3年間は3つの要素に注力してきました。1つがカメラ技術、2つ目が通信性能、3つ目がバッテリー駆動時間です。これらに投資した結果が表れてきました。2017年に研究開発の投資金額は104億ユーロ(1兆3500億円)。欧州委員会が作った研究開発の投資額ランキングでは、2017年にアップルを抜いて6位になりました。また、2017年に欧州に向けて出願した特許の数は2398件で、これは1位です。

 これまで研究開発には継続的に投資してきましたし、今後も続けていくという信念があります。逆に、他のメーカーと比べるとマーケティングにつぎ込む金額は比較的少ないですね。例えば先日のワールドカップでもパートナー企業などから「ファーウェイはなぜスポンサーシップを結ばないのか」と聞かれたんですよ(笑)。ですが、弊社としては製品の中核的な競争力が何よりも重要だと考えていますから、マーケティングよりもイノベーション、研究開発につぎ込むべきだと考えているのです。

(文/平野亜矢)

[ 日経トレンディネット 2018年7月26日付の記事を転載 ]