キッズユーチューバーの反応探るキヤノン
キヤノンはビドコンではユーチューバー向けに一眼デジタルカメラのボディーやレンズを展示してきたが、今年は若者向けの市場にフォーカスしたコンセプトを打ち出した。
なかでも注目を集めていたのが、スマホを持たない小学生などのキッズ向けのデバイスだ。小型かつシンプルな本体で動画を撮影し、Wi-Fi経由で動画をYouTubeに容易にアップロードできるようにするものだ。現時点で本体はモックアップだが、その日の気分でボディーのデザインを変えることができる。
キヤノンの説明員は「動画のマーケットが盛り上がっているので、活用する層を広げたい。ビドコンでは意見を聞いたり、反応を見たりできればと思っている。できれば製品を2018年中に投入したい」と話してくれた。
このほか対象物を追跡して撮影ができる小型カメラも披露した。業務用監視カメラの小型版のイメージである。動きのあるスポーツシーンを撮影したり、自撮りの際に移動しながらレポートしたりすることを想定している。
キヤノンブース近くのオーディオテクニカはヘッドフォンやマイクを展示していた。
同社はユーチューバーに評価されているマイクメーカーの1つで、来場者がその場で音質をチェックできるようにしていた。また、撮影するインタビュー対象などにつけたピンマイクの音声を、ワイヤレスで一眼レフなどの音声入力に転送できる無線システムの説明にも力を入れていた。
有名ユーチューバーの多くは、一眼デジカメにさまざまな装備を追加して撮影している。そうした仕事道具を支えるのが三脚だ。三脚メーカーの米JOBYはたくさんの製品を展示し、ユーチューバーは自分のカメラを付けて試すなどしていた。JOBYはデジカメだけでなく、スマホやタブレットなど多様なデジタル機器を取り付けて動画が撮影できることを訴求し、購入層の拡大を図っていた。
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