アクションカム感覚でも使える防水デジカメの入門機

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リコー

WG-50

実売価格:3万2000円

 立体感のある個性的なデザインと、求めやすい価格設定が魅力の防水デジカメ。実売価格は3万円台前半と、2万円台半ばで買える富士フイルムの「FinePix XP120」にはかなわないものの、防水デジカメのジャンルでは手ごろな価格に抑えられている。

ゴツゴツとした装飾が特徴的な「WG-50」。本体の中央部にレンズを備える
ゴツゴツとした装飾が特徴的な「WG-50」。本体の中央部にレンズを備える
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本体は左右の幅があり、やや大きく感じる。背面液晶は23万ドットと粗いうえ、16:9比率なのが気になる
本体は左右の幅があり、やや大きく感じる。背面液晶は23万ドットと粗いうえ、16:9比率なのが気になる
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 WG-50がユニークなのは、自転車のハンドルやヘルメット、手首などに取り付けるための純正アクセサリーが充実していること。これらを利用すれば、WG-50をアクションカムのように利用できる。GoProなどのアクションカムは高価なので、WG-50をさまざまな用途で使えるのは魅力的だ。

 レンズの周囲に6つの白色LEDを搭載しており、ボタン操作で点灯する。オリンパスのTG-5のように別売のオプションを装着する必要がないものの、明るさはいまひとつなので、影をやや持ち上げる程度にとどまる。接写性能自体もTG-5のほうが優れるので、接写を重視するならば価格は高いがTG-5を選ぶのがベターだろう。

レンズの周囲にある6つの白色LEDを光らせると、リングライト的に利用できる
レンズの周囲にある6つの白色LEDを光らせると、リングライト的に利用できる
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 防水性能は14m、耐衝撃性能は1.6m、耐荷重は100kgと、防水デジカメとしての性能は平均的だ。全般的に、撮影性能や装備で不満はないが、液晶パネルだけはガッカリ感が強かった。23万ドットと荒さが目立つうえ、アスペクト比が16:9なので4:3比率の写真はかなり小さく感じるからだ。

 とはいえ、ソコソコ求めやすい価格もあり、「防水デジカメを買っていろいろなジャンルで使ってみたい」と考える人に向くカメラといえる。

日経トレンディネット 2017年7月27日付の記事を転載]

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