iPhoneより広い範囲が撮れる広角で画質をチェック
それぞれの外付けレンズをiPhone 7に装着して画質をチェックしてみた。舞台は夏らしい青空が広がった公園である。夏は川遊びやキャンプ、リゾートに行くという人も多いだろうから、撮影するシーンも多いだろう。
まずはiPhone 7に何も装着しない状態だ。スマートフォンカメラのパイオニアで、ベンチマークともなるiPhone 7の写りは、誰が見ても安心感がある。明るい部分から暗い部分までディテールも豊かだし、色再現性もなかなか。6枚構成でf/1.8のレンズ、1200万画素の写りはだてではない。35mm換算で約28mm相当と、このままでも十分な画角だ。
次に100円ショップの自撮り用スーパーワイドレンズ(広角)で撮影した画像を見てみよう。何も装着しない状態では画面に収まりきらない被写体や、大勢並んでの集合写真を撮影する際には役立つワイド感を持っている。ただ、写りはあまり良くない。画面中央部はなんとか見られる精細さを持っているが、四隅に近くなるほど像が流れてゆがんでしまっている。
100円ショップの魚眼レンズも試してみた。広い範囲を画面に収めることができるが、像は大きくゆがんでしまう。狭い室内や車内などの限られた空間や、狙って面白い写真を撮りたいというときにはいいが、利用シーンは限られそうだ。
3個1500円クラスの広角レンズの描写力は、100円ショップのものとほぼ同等だった。落としたり壊したりしても痛手が少なく、より気楽に使えるという意味では、100円ショップのレンズでも良さそうだ。
最後に、2万5000円のExoLens ワイドアングルレンズ(広角)で撮影。さすが画面中央部から周辺部まで実にシャープな描写だ。外付けレンズを使っているとは思えない写りで、コンパクトデジカメはいらない! と思ってしまうほどである。しっかりとiPhone 7に装着でき、使用していても脱落やズレの不安はない。
ExoLens テレフォトレンズでも撮影した。望遠(テレ)という名称だが、35mm換算で約56mm相当の画角となっている。2万9000円という高価格だが、それに見合った写りだ。特に画面中央部の木々の描写はデジタルズームでは崩れてしまう部分だが、しっかりと写しとられている。ExoLens Proのワイドとテレを持っていれば、iPhoneだけで一通りの被写体を美しく撮ることが可能だ。
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