アウトドアが苦手でも野外フェスを楽しめる方法

 世界最大の音楽フェスとして知られる、グラストンベリー・フェスティバルを例にとってみよう。グラストンベリー・フェスティバルは、6月下旬に英南西部サマセットの会場におよそ15万人の観客を集めて行われる人気フェス。900エーカー(東京ドーム約78個分)という広大なフェス会場には、あちこちにキャンプ場が散らばり、チケット代228ポンド(2016年7月現在、約3万1834円)にはキャンプ料金も含まれていて、チケットを購入した人は自動的に会場内のキャンプ場を利用できる仕組みになっている。

 このフェスに、2013年から登場したのが、4000人収容の施設「Worthy View」だ。これは、会場内の特設エリアにあらかじめ建てられたテントに泊まるというもの。重いテントを持参する必要も、テントを建てたり畳んだりする手間もないので、お手軽そのもの。テントの種類はシンプルなタイプから、簡易ベッド付きの小屋「ポッドパッド(Podpad)」、モンゴル人たちの移動式住居である「ユルト(Yurt)」などさまざま。5泊可能で2人用275ポンド(2016年7月現在、約3万8396円)から8人用975ポンド(2016年現在、約13万6133円)まで、参加人数と用途によって選択できる。

グラストンベリー・フェスティバルに登場した、4000人収容できるテント施設「Worthy View」。Beautiful Sunset at Worthy View (c) Andrew Shroff / glastonburyfestivals.co.uk
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 ネイティブ・アメリカンの移動式住居である「ティピ(Tipi)」を使った「Tipi Village」というエリアもある。こちらもあらかじめテントが設営されていて、5泊可能で値段は975ポンド(2016年7月現在、約13万6133円)。6人まで利用可能なので、友達を6人集めれば、1人あたり162.50ポンド(2016年7月現在、約2万2687円)。1人の1泊分は32.50ポンド(2016年7月現在、約4537円)と割安になる。Worthy View、Tipi Villageともに、利用者専用のトイレ、温水シャワー、カフェがある。フェス開催期間内でシャワーが使えるのは画期的だ。

 これらのキャンピングはあらかじめ予約が必要。もちろん、フェスティバルのチケットを購入した人のみ予約可能だ。寝袋やマットなど、就寝時に必要なアイテムは持参する必要があるが、手軽にフェスが楽しめるとあって毎年大人気で、予約開始後すぐに満席になるという。

Worthy View with a toddler (c) Anna / glastonburyfestivals.co.uk
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