肉をたくさん食べても安心? 消化促進作用に注目

 2016年4月にニュージーランドで開催された『第1回キウイフルーツの栄養および健康効果に関する国際シンポジウム』では、キウイの三次機能(健康状態、身体能力、心理状態を維持・向上させる機能)についての研究発表が行われ、なかでも「キウイは消化器系に良い影響を与える」という研究結果に注目が集まった。

 キウイフルーツは食物繊維が豊富だが、特にグリーンキウイには、たんぱく質の分解酵素の一種であるアクチニジンが多く含まれ、牛肉や鶏肉などの食肉たんぱく質や、牛乳などに含まれるカゼイン(乳たんぱく質)の消化を促進する作用が期待されている。

 最新の臨床試験では、21~48歳の健康な成人男性10人を対象に、400gの赤身ステーキと200gのグリーンを食べたときの、胃の不快感(上腹部の痛み、胃の鳴る音、膨満感、げっぷ等)を調査した。すると、被験者すべてが胃の不快感が軽減したと答え、とくに膨満感を感じた割合が低かったという。

 キウイフルーツは食事で一緒に取るか、食後すぐに食べることが望ましいが、外食で肉を食べたときは、キウイを食べることがかなわない場合もあるだろう。そのときは、「時間が空いても食べておくと、消化を助ける働きが同等に期待できる」と西山教授は言う。

 「通常食べたものは胃で1~3時間程度とどまるといわれており、食後1~2時間以内にグリーンを食べた場合、たんぱく質の消化を促進する可能性があると考えられる。満腹時に何個も食べられないので、1~2個食べれば十分だろう」(西山教授)

 特に夕飯に肉を食べたときは、睡眠中の消化活動を促し、翌朝の胃もたれを防ぐためにも、キウイを食べておいたほうが良さそうだ。