ソニーの「高級ウォークマン」戦略に合致

 Just earは音質にとてもこだわっており、非常に注目されている。そういったなかで、今回どのような経緯でソニーエンジニアリングからソニービデオ&サウンドプロダクツへ運営事業が移管されることになったのか。

 松尾氏によれば、Just earは独自ブランドとして立ち上がったとはいえ、スタート当初からソニーのオーディオ部門とは「綿密に連携していたし、パーツなども共通のものを使っていた」という。その上で戦略面ではすみ分けをしてきた。

 しかしここにきて、個人にフォーカスしたJust earの取り組みと、高級ウォークマンNW-WM1Zをはじめとした高音質を追求するソニーのプレミアム路線がマッチした。そこで、「一緒にやろう」という動きが加速した。

 実際、ユーザーのターゲットは重なる部分が多く、Just earユーザーが利用する音楽プレーヤーは、NW-WM1Zの発売以降、ウォークマンを使う率が増えたそうだ。

 ソニーとの連携がよい相互作用を生み出しているようで、「こだわりを持ってNW-WM1Zのような高級音楽プレーヤーを購入したユーザーが、一緒に使うイヤホンにJust earを選ぶケースは増えている」(松尾氏)。

 また、Just earはソニーエンジニアリングが展開していたため、以前からある程度は「ソニーの活動」として認知されていたが、製品にはソニーのロゴマークは入っていなかった。それが今回の移管によってロゴマーク入りのプレートが採用され、そのイメージはより強固になったといえる。

 そういう意味では、ソニーが本気で「カスタムイヤホンにも進出していこう」という姿勢が垣間見えるし、Just earの働きが認められた証しともいえそうだ。

移管前(左)と移管後(右)で製品スペックに変更はないが、無地だったプレートには「SONY」のロゴマークが入るようになった。また、プレートの質感をややマットに仕上げることでロゴの見栄えを高めているそうだ
移管前(左)と移管後(右)で製品スペックに変更はないが、無地だったプレートには「SONY」のロゴマークが入るようになった。また、プレートの質感をややマットに仕上げることでロゴの見栄えを高めているそうだ
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