公式アプリの使い勝手向上に期待
吉野家アプリからはデジタルボトルキープ以外にもクーポンの発行や弁当の予約、冷凍牛丼の素などを扱う通販ショップが利用でき、同社のデジタル関連の施策が一気に集約した形となった。これまで個別のサイトで管理されていた情報が見やすくなり、ゲーム感覚でクーポンを取得するオリジナルコンテンツ「歩く割」が加わったことで、吉野家を頻繁に利用する人にとってはお得なアプリといえるだろう。
しかし、2015年3月に業務提携したクーポン配信サービス「Tamecco」(タメコ)はアプリ内に集約されていない。Tameccoは入店時に店内の端末と利用者のスマートフォンがbluetoothを介して自動的に接続され、来店数に応じてクーポンが配信されるサービス。吉野家の場合は10回来店することで380円割引される。だが、サービス利用にはTameccoのアプリを別途ダウンロードする必要があり、アプリを探す手間がかかる。
河村社長はTameccoについて「吉野家アプリおよびデジタルボトルキープのリリースを優先したため、アプリ上の連携が間に合わなかった」とし、準備でき次第、連携したいと説明する。さらに、「面白くないアプリはすぐに削除される。今後もみなさまスマートフォンの画面に『吉』の字のアイコンが残るように、公式アプリのコンテンツ開発に力を入れていきたい」とも話した。
(文/樋口可奈子)
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