ドローンを飛ばせる場所を有料で提供するサービスも登場

 Phantom 4が持つ安全性を高める機能や便利な撮影機能によって、ドローンによる空撮が手軽かつ身近になったことが分かった。ただし、ドローンは場所や時間を気にせず飛ばすことはできない。2015年12月に改正された航空法で、重量200gを超える無人航空機の飛行方法が定められ、Phantom 4も航空法に則っての運用が求められるのだ。

 大まかにいうと、飛行場などの重要施設の周辺や人口密集地での飛行、イベントなどの上空、夜間の飛行が禁じられたほか、第三者の人間や建物とは30m以上空けて飛行するなどの条件が加わった。日本をはじめ世界中の制限空域を記した地図は、DJIの「安全飛行・フライングエリアの制限」で参照できる。さらに、私有地の上空を飛行させる場合は土地所有者や管理者に許可を取る必要がある。つまり、都市部ではドローンを自由に飛ばせる場所はほぼなくなったといえる。

DJIのWebサイトでは、世界中の制限空域を記した地図が閲覧できる。日本の場合、航空法が飛行を禁じている人口密集地域や空港・ヘリポート、重要施設の位置・エリアを色分けで表示。逆に、ドローンの練習場・飛行場などの飛行可能施設もピンで示している
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 その状況を受け、ドローンの操縦を練習したり撮影を楽しむためのスペースを有料で提供する場所が日本全国にできている。横浜市金沢区にある「ドローンフィールド」は、DJI製品の総輸入元であるセキドが開設した首都圏初のドローン専用フライト練習場。DJIのドローンであれば会員になって料金を支払うことでフライトが楽しめるほか、専門スタッフによるアドバイスも受けられる。

横浜市金沢産業振興センター内に設けられたセキドのドローンフィールド。毎週火曜日から金曜日まで、午前と午後の各3時間にドローンが飛ばせる。個人の場合、入会登録費が税込み8640円(オープン記念で税込み5400円)で、1コマ(3時間)の利用料金は1人あたり税込み4320円(オープン記念で税込み3240円)となっている
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野球場2面に相当するスペースに20m四方のフライトエリア3面が設けられ、指定された空域の中で自由にフライトできる。飛行10時間以内の初心者は、誤ってドローンが飛んでいってしまわないように機体にワイヤーを取り付けた状態で飛行する
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 最新のドローンはハイテクの塊であり、きわめて高いレベルで安全性が確保されていることが分かった。扱いづらくじゃじゃ馬的な存在だったかつてのラジコンヘリとはまったく別物だ。飛行できる場所に制約があるため、近くの公園や花火大会で気軽に飛ばす…ということができないのは正直もどかしい。だが、休日に郊外のゴルフ場に足を運んでコースを回るように、ドローンを飛ばせる場所に行って操縦や空撮を思いきり堪能する…という趣味が広まる可能性もある。

 一時期「中国のアップル」ともてはやされた中国のシャオミ(Xiaomi、小米科技)が、5月に500ドルを切る低価格ドローン「Mi Drone」を発表するなど、高性能ドローンの低価格化が急速に進むのは間違いないだろう。ドローンの動向に目が離せない。

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(文/青山祐介)