建築ツアーはまず館内の研修室で、国立新美術館の概要と建築としての見どころなどの解説から始まった。

 日本で5番目に作られた最も新しい国立美術館であることをはじめ、コレクションを持たず、常設展示のない美術館であることや、アートに関する情報や資料の収集、公開、教育や普及を行うアートセンターとしての役割も持つことなど、知っているようで知らないこれらの特徴は、国立新美術館の特異性が感じられて面白かった。

 国立新美術館の設計コンセプトの一つは「森の中の美術館」だという。これは青山霊園や青山公園による豊かな緑地帯を背景に、その緑が続くように建物が配置され、さらに施工当時に植栽した植物が10年を経てコンセプト通りに育っていることも解説された。

 また、周囲には、東京ミッドタウンのサントリー美術館、六本木ヒルズの森美術館があり、国立新美術館を合わせた3つの美術館が六本木アートトライアングルを形成していることなども解説され、いよいよ建築ツアーへ。