競合が多い“角栓ケア”市場に挑んだ「ツルハナ姫」
売り上げ第3位は、真田部長が「himecotoシリーズで唯一ニッチな商品ではない」という、鼻の角栓専用の「ツルハナ姫」。
「鼻パックなど、鼻の角栓ケアは元々市場にあり、さまざまな商品が販売されていましたが、あえて挑戦しようと企画した商品です。あかすりのようにボロボロ角栓が取れるインパクトのある商品を作り、既存のマーケットに挑戦しました」(真田部長)
2016年5月から販売を開始し、累計販売個数は6万8052個。バラエティーショップだけではなく、ドラッグストアでも展開している。
SNS映えする、美しい手元を作るクリーム
「日本初、あるいは世界初のコンセプトだと思います」と真田部長が自信を持って薦めるのが、塗るだけで指のシワを目立たなくする白ゆび姫だ。2016年10月から販売し、累計販売個数は5万7139個。2017年の約半年で売り上げが3倍にも伸びた、今一番勢いのある商品だという。
「Facebookに、20代の女性が自分のネイルをアップしていたんです。そのコメント欄に『指のシワが気になる』と書かれていて、20代でも指のシワが気になるんだと驚きました。それから社内のスタッフの手をこっそりチェックして(笑)。20代でもシワが目立つ人が結構いる、と気づいたんです。企画を出したときは、上司からも『ニッチすぎる』と言われましたね(笑)」(真田部長)
現在はバラエティーショップでの販売だが、今秋からはドラッグストアにも販路を拡大。さらに、手のシミやシワ、くすみを改善する新製品も開発中だという。
そのほか、紫外線によるメラニンの生成や乾燥などにより黒ずんでしまった唇をケアする「美唇姫(びじんひめ)」(1400円)、黒ずみが気になるひざに塗り、洗い流すことで白くしていく「白ひざ姫」(1300円)など、全11種類の商品を展開している。
「先日リピーターの人たちを集めて座談会を開いたのですが、弊社の商品に対して一番求めたいのは『根本的な解決』だという意見をいただきました。今後もそれを命題として、企画開発を続けたいと思います」と熱く語る真田部長。女性の悩みを解決する“ニッチ”なコスメに、これからも期待していきたい。
(文/小口梨乃)
関連外部リンク
[日経トレンディネット 2017年7月11日付の記事を転載]
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