グッズをそろえて忍者になりきる
会場を抜けると、そこは忍者ショップ「忍者百貨店」。この展示会の図録でもある「The NINJA ─忍者ってナンジャ!?─ 公式ブック」(1800円)の他、キティとのコラボも含む、オリジナルグッズが並ぶ。また、忍者っぽいオモチャやグッズ、食べ物まで、忍者グッズってこんなにあるんだと驚くくらいの種類がそろっている。短刀の形のケースにガムが入っているお菓子など、まだこういうものが売っているのかと驚いた。もう何十年前から変わらない忍者グッズだ。
また、取材はできなかったが、日本科学未来館の5階「Miraikan Cafe」と7階「Miraikan Kitchen」では、忍者がクエン酸摂取のために持ち歩いていた梅干しにちなんだ「元気回復レモネードの術」(390円)、ゆずパウダーを入れると味も色も変わる「変化! ハーブティーの術」(320円)、忍者の食事にも取り入れられていた黒ゴマを使った「忍者御用達! 黒ゴマdeムース」(430円)、忍者の焼き印を押した今川焼「忍び焼」(180円)も提供されている。
忍者を科学的に検証する研究はまだ始まったばかりだが、残っている資料や史料、道具などから、忍者の正体を科学的に解明していこうという試みの面白さは十分伝わる展示になっていた。子どもを連れていけば、盛り上がること間違いなし。
修行も、跳ぶとか歩くとか投げるとか、とにかくとっつきやすいのが良い。そしてクリアは難しいというのもうれしい。展示を見て興味を持ったら、「完本万川集海」を購入されることをおすすめする。忍者が生きていくための知恵が詰まったこの本は、忍者の就職の仕方、実力の見せ方(つまりプレゼンだ)といった、ビジネス書的内容もしっかりと書かれていて、それがまた現代に役に立つ内容なのだ。
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(文・写真/納富廉邦)
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