肥満の原因となる体質は、大きく分けて3つ!?

 ネオリアは2009年から東京大学先端科学技術センターと共同研究を行い、体質の特定とアドバイスを実施している会社。昨今の簡易検査ブームのさきがけ的存在だ。同社の管理栄養士である本郷真衣子氏によると、一般的に「遺伝子」と呼ばれているものには2種類ある。ひとつは親から受け継いだ顔や体の形など、見て分かる遺伝子。もうひとつは、肥満など目に見えない部分を決定する「体質遺伝子」。その体質遺伝子の中に肥満に関連する遺伝子があり、DNA内の遺伝子情報から特有の変異を調べて解析することで、太りやすさの原因となっている体質が分かるのだという。

 今回発売する検査キットは、3種類の肥満体質のリスクが解析できるキットと6種類の肥満体質リスクが解析できるキットの2種類。3種類のキットでは「糖質の燃焼に関わる遺伝子」「脂質の燃焼に関わる遺伝子」「たんぱく質の合成・分解に関わる遺伝子」の3種類の遺伝子の変異を解析できる。日本人には複数の体質を併せ持つ人も多いため、この3種類の解析で、肥満タイプが9種類に分かれるそうだ。

 一般的には、3種類の解析ができれば、その人の肥満体質はおおよそ分かるとのこと。さらに「過食の傾向に関わる遺伝子」「体脂肪の付きやすさに関わる遺伝子」「糖質の吸収に関わる遺伝子」も併せて合計6種類の肥満遺伝子検査を行った場合、肥満タイプは96種類にも分かれるという。

 この検査で、例えば糖質の燃焼に関わる遺伝子に変異が見られれば、糖質を燃焼する力が弱い=糖質をとると太りやすいタイプとなり、「朝バナナダイエット」など糖質をとるダイエット方法は向いていないという判断ができる。脂質の燃焼に関わる遺伝子に変異が見られれば、脂質をとることで太りやすい体質、つまり脂質に制限のない炭水化物抜きダイエットは向いていないということになる。たんぱく質の合成・分解に関わる遺伝子に変異が見られれば、筋肉が付きにくく、基礎代謝が低いタイプ。したがってカロリーを抑えるだけのこんにゃくダイエットなどは効果が低いわけだ。

 これまで自分の体質も知らずに向いていないダイエットに長年取り組んでできたかと思うと、悔しさが込み上げる。一刻も早く自分の体質が知りたいと思い、試食会の会場で検査を実施。といっても口の中を綿棒でこするだけだが、結果が出るまでには3~4週間かかるそうだ。

水で軽く口の中を2回ほどすすいだ後、頬の内側に綿棒を押し当て、20回くらい回転させるのを片頬につき3カ所ほどで行う
水で軽く口の中を2回ほどすすいだ後、頬の内側に綿棒を押し当て、20回くらい回転させるのを片頬につき3カ所ほどで行う
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細菌の繁殖を防ぐため、綿棒を室温で10分ほど放置し、乾かしたあと返信用封筒に入れ、できるだけ早く郵送する。3週間ほどで結果が郵送されてくる
細菌の繁殖を防ぐため、綿棒を室温で10分ほど放置し、乾かしたあと返信用封筒に入れ、できるだけ早く郵送する。3週間ほどで結果が郵送されてくる
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3~4週間後に送られてくる「アドバイスブック」の例。3種類の遺伝子の異変を解析した場合、複数を併せ持つ場合を含めて9タイプに分類される。同社では結果を分かりやすくするため9タイプの動物キャラクターで表現している
3~4週間後に送られてくる「アドバイスブック」の例。3種類の遺伝子の異変を解析した場合、複数を併せ持つ場合を含めて9タイプに分類される。同社では結果を分かりやすくするため9タイプの動物キャラクターで表現している
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「脂質燃焼不足型(脂質で太りやすい)」体質と判定された場合の特性の解説。「糖質で太りにくい」「過食しにくい」「筋肉が付きにくいわけではない」などプラス面も教えてくれている
「脂質燃焼不足型(脂質で太りやすい)」体質と判定された場合の特性の解説。「糖質で太りにくい」「過食しにくい」「筋肉が付きにくいわけではない」などプラス面も教えてくれている
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積極的に食べたほうがいい食品のリスト
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特に控えたい食べ物のリスト
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