「体重を減らしたいが、どんなダイエットをしてもさっぱり効果が出ない」と嘆く人は多い。そんななか、有機・低農薬野菜などの個別宅配事業を展開する「らでぃっしゅぼーや」(東京都新宿区)は、遺伝子検査事業を行うネオリアと共同で、肥満遺伝子タイプ別の冷凍弁当「健康弁当」を開発。2016年5月11日から販売を開始した。単にカロリーを減らしているだけの従来のダイエット食とは違い、人によって異なる肥満の原因(体質)に対応した食事をとることができるので、より効果が高いという。らでぃっしゅぼーやが弁当商品の発売するのは始めて。「忙しい人がいつでも手軽に使えるよう、冷凍弁当を開発した」(らでぃっしゅぼーや営業部 田原衛部長)。
同社が宅配サービスを開始したのは1988年。利用者は妊娠・出産を機に入る人が多く、子どものために選ぶ無農薬野菜や無添加食品を主力商品として展開してきた。最近は40~60代の利用者の比率が高くなり、生活習慣予防への関心が高まっている。「メタボ人口の増加は生活習慣病予備軍の増加に直結するので、今や肥満抑制は社会課題。その解決にも役立つと考えた」(田原部長)。
筆者もこれまでさまざまなダイエットにトライしてきたが、「遺伝子検査で体質に合ったダイエットができる」というアプローチは初めて。検査でどんなことが分かるのか。またその人の肥満遺伝子に対応した弁当とはどんなものなのか。同社の試食会に参加し、実際に検査を受けてみた。
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