「服」は人や職業の印象を容易に変える

 ワークウェアスーツのカラーは現在はネイビーのみだが、黒(7月発売予定)のほか、チャコールグレーとダークネイビーも年内の展開を予定。同社はデザインの選択肢も増やしていく意向だ。今年度の売上高は1億円を目指す。

 “スーツ姿”に身を包んでマンションの給水管洗浄に行くと、奥さま方から「あなたが作業してくれるの!?」と驚かれるらしい。スーツ型の作業着になって「髪形にまで気を使うようになった」(中村さん)のは興味深い。“自分の全体の印象”を意識する客観性を作業着がもたらしているのだ。

 現場作業員の制服としてワークウェアスーツを採用する企業もちらほら現れた。「服」は人や職業の印象を容易に変える。スーツ風の作業員が増えたら都市の風景をも変えるかもしれない。建設業や清掃業など人手不足の業界にも同社は積極的に採用を提案していくという。

ゴミ回収業者(エール)のワークウェアスーツ採用例(画像提供:オアシススタイルウェア)
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マンション管理人(三菱地所コミュニティ)のワークウェアスーツ採用例(画像提供:オアシススタイルウェア)
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服装で印象は変わる。マンション管理人のスーツ型作業着採用例(画像提供:オアシススタイルウェア)
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(写真/稲垣純也)

著 者

赤星千春(あかぼし ちはる)

「?」と「!」を武器に、トレンドのリアルな姿を取材するジャーナリスト。

[ 日経トレンディネット 2018年6月18日付の記事を転載]