アパレルメーカーの服づくりとの大きな違い

 作業着なのにスーツに見える服――なんて、ありそうでなかった。マンションやビルの給水管洗浄と設備メンテナンスを行う水道工事業のオアシスソリューションが、現場作業員の声を生かして開発したスーツ型作業着「ワークウェアスーツ」がそれだ。作業に適した機能性と、主婦相手が多い仕事先での“きちんと感”を両立させたのが特徴だ。

ワークウェアスーツの販売を手がけるグループ会社オアシススタイルウェアの代表取締役・中村有沙さん。ワークウェアスーツのジャケットを着用
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 「通常、アパレルの業界ではスーツを着る人と作業着を着る人を分けて考え、スーツはスーツ、作業着は作業着として服を作りますよね。そうした状況で、スーツと作業着を同じワークウエアというひとくくりで考え、スーツの形と作業着の機能を融合した商品を開発したこと自体、これまでにない発想です」。こう語るのは、同商品の販売を専門に手がけるグループ会社オアシススタイルウェアの代表取締役・中村有沙さんだ。

 実際、どんな人に売れているのだろうか。スーツ型作業着をECサイトで購入する個人の需要には2つのタイプがあるという。

 1つは、もともと作業着を着る職場だが接客や打ち合わせの多い現場監督、工事責任者など。もう1つは、普段はスーツを着ているが搬入・搬出作業にも関わる営業職や、電線の布設で服が汚れやすいITエンジニアなど。

 「あとは意外と記者さんにも好評なんですよ」(中村さん)――と聞いて、やっぱりそうかと合点した。男性用のリリース後、大きな反響があり、続けて商品化した女性用は営業職に就く人の購入が中心という。