革靴の洗濯機洗いに挑戦!
さまざまな機能が搭載されたベネットレーンだが、洗濯機で洗うことで機能やデザインが損なわれたりしないのだろうか。
「それは問題ありません! ベネットレーンは、つま先部分の革を2枚重ねて型崩れがしづらい構造になっています。普段の手入れ方法としては、インソールのみを洗い、汚れがひどくなったときに洗濯機洗いをおすすめします」(田中氏)
ロックポート ジャパン マーチャンダイジングマネージャーの田中祐介氏。人気のライトブルーは、クールビズの着こなしのポイントにもなる
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革靴を洗濯機で洗うという大胆な発想に内心ドキドキしながらも、実際に洗濯機洗いを試してみることにした。
洗濯ネットに入れ、洗濯機の庫内に靴が当たるのを防ぐため、弱水流(おしゃれ着洗いモードなど)で洗うのが基本。洗剤は、液体の中性洗剤を使用。粉末洗剤はステッチにつまってしまうおそれがあるので避けたほうがよいそうだ。「ソールに砂利などがつまっていると洗濯機の故障の原因になるおそれがあるので、必ず取り除いてから洗うようにしてください」(田中氏)
インソールを取り出してから、洗濯ネットに入れる。大きいネットだと洗っているときに靴が動いて擦れてしまうのではないかと思い、靴の大きさと同じくらいのネットを使用した
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我が家の洗濯機はドラム式。弱水流に近い「ドライ」モードを選択し、洗剤はおしゃれ着専用の中性洗剤を使った。約40分で洗濯終了。脱水の際に「ガタガタガタ」と靴が当たる音が少しした程度で、通常の衣類と同じように洗うことができた
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洗濯機から取り出し、靴をチェックしてみると、まったく型崩れをしていないことに驚いた。気になったのは、ネットにスウェードのケバが少しついたことだけだ。
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干すときは日陰で。つま先に新聞紙をつめてから干すと、型崩れの防止にもなる
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当日は曇りがちの天気だったが、14時くらいから干し始め、翌日の午前中には完全に乾いた。ドラム式洗濯機でも型崩れせずに洗えることが分かった
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次は、土がついた状態で洗ってみることにした。公園に一度履いていった場合を想定し、つま先や甲など全体的に土をつけ、同じ工程で洗った
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一般的に土汚れは落ちづらいが、すっきりきれいに洗い上がった。特に驚いたのが、革とソールの境目などの細かい部分の汚れも落ちていたこと。手洗いだと洗い忘れてしまう部分もあるが、洗濯機を使うとまんべんなく洗うことができるようだ
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晴れた日の午前中に洗い、夕方にはほとんど乾いていた。土汚れもすっかり落ち、まるで新品のようだ
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外を歩いた靴をそのまま洗濯機に入れるのは抵抗があるのが正直なところだ。砂利などがつまっていないか確認しながらソールだけ先に手洗いし、洗濯機を使うのがよいのではないだろうか。もちろん靴全体を手洗いすることもできるので、ひどい汚れの場合は洗濯機、日常的な汚れを落とすなら手洗い、というように洗い方を変えてみてもいいかもしれない。
「履いたまま子供と公園で水遊びをすることもあります。周りの人は驚きますね。これまでの革靴ではありえなかった楽しみ方ができるのも魅力です」(田中氏)
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