録画モードが充実している
ND-DVR10は背面に2.4型の画面を備えている。電源投入直後の数秒は、画面に撮影映像が映し出されるものの、その後は時計のみを表示するため、運転中に画面が目障りになることはない。設定で常時撮影映像を写したり、10秒後、1分後、3分後に画面を消したりすることもできる。画面の発色は美しく、精細なので見やすく、前車のナンバープレートや信号なども確認しやすい。
電源は、付属の変換器付き電源ケーブルでシガーソケットから給電できる。乗用車で一般的に使われる12Vのシガーソケットのほかに、トラックやバスといった大型車で使われる24Vのシガーソケットにも対応しており、利用できる車種は多い。
エンジンを始動すると電源がオンになり、自動的に録画が始まるので、いちいち録画ボタンを押す必要はない。また、電源端子はMiniUSB端子のため、汎用のUSB電源から給電でき、車内配線はしやすい。
録画画質は高画質の1920×1080ドット(フルHD)か、録画時間重視の1280×720ドット(720P)の2種類から選べる。記録媒体はmicroSDカードまたはmicroSDHCカードを利用することができ、容量は最大32GBまでとなっている。
購入パッケージに32GBのmicroSDHCカードが付属しており、microSDカードを用意する必要がないのはとてもよい。32GBのmicroSDHCカードの場合、フルHDだと最大5時間50分、720Pだと8時間40分録画できる。
また、常時録画に加え、イベント録画や駐車監視など、録画モードが充実しているのも特徴だ。
常時録画機能は、3分ごとにファイルを区切って録画が行われる(初期設定時)。保存先のmicroSDカード容量が一杯になったら、古いファイルを自動で上書きし録画を続ける。「空き容量が不足して録画できなかった」ということはない。
イベント録画機能は、登載されている3軸加速度センサーが衝撃を感知または、イベント録画ボタンを押すと、その瞬間から前後10秒間、計20秒間に撮影した映像を「イベント録画ファイル」として常時録画ファイルとは別のフォルダーに自動保存する機能だ。加速度センサーで急ブレーキや衝突など急減速を感知するので、アクシデントの瞬間を記録しやすい。
イベント録画ファイルは常時録画機能とは別のフォルダーに保存し保護されるため、空き容量が不足してもファイルが上書きされる心配はない。加速度センサーは、高速道路の大きな継ぎ目などでも反応するぐらい敏感に反応した。
駐車監視は、駐車後に録画を続ける機能だ。ND-DVR10には500mAhのバッテリーが搭載されており、エンジンを停止しシガーソケットからの給電が無くなってからも、最大約50分間も録画できる。
駐車監視録画は常時録画ではなく、振動や動体を検知し自動録画を開始するため、停車中の当て逃げや、駐車中に近づく人や動物を監視することができる。駐車中の画面には右側にケージが表示され、センサーの認知具合を知ることができる。とても暗い立体駐車場でこの機能を試してみたが、近づく人や車に敏感に反応していた。
Powered by リゾーム?