ジカ熱に感染した男性との性行為で、感染しうる

 CDCは、ジカ熱の予防のために、現時点では下記のことが分かっているとしています。

[1]ジカ熱を予防するワクチンはない(特定の治療法もない)

[2]ジカ熱の予防は、ウイルスを保有した蚊に刺されないこと

[3]ジカ熱を拡散させる蚊(主にヤブカ属の「ネッタイシマカ」や「ヒトスジシマカ」)は主に日中に吸血する

[4]ネッタイシマカやヒトスジシマカは、ジカ熱だけではなく、デング熱とチクングンア熱も媒介する

[5]ジカ熱に感染した男性との性行為で、パートナーもジカ熱に感染しうる

ジカ熱を媒介する蚊、日本ではどこにいる?

 ネッタイシマカは、現時点では日本には分布していないとされています。一方、国立感染症研究所の研究者らによると、ヒトスジシマカの分布の北限は1946~1948年ごろは栃木県北部とされていましたが、その後徐々に分布域をさらに北へと拡大。現在では秋田県や岩手県にまで広がっているといいます。ヒトスジシマカは、墓地、公園、竹やぶや雑木林に生息しています。幼虫は、古タイヤ、バケツ、墓地の花立て、空き缶などに発生します。

25m離れていても人の居場所が蚊には分かる!?

 米国蚊防除協会(American Mosquito Control Association)によると、蚊は、4億年も昔から知られています。蚊は、獲物の動き、赤外線(体温)、乳酸(汗)、二酸化炭素(呼吸)を25~35mまで検知します。そして、5百万分の1リットルの血を吸います。蚊の重さはたった約2.5mgですが、1時間に約1~1.5マイル(1.6~2.4km)を飛ぶことができます。特に体格の大きな人はCO2や乳酸を多く生産するため、蚊にとって魅力的なターゲットになります。白などの明るい色の服よりも、黒など濃い色の服に引き寄せられる蚊もいます。

■参考文献
American Mosquito Control Association「Fun Facts

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