編集力アップに近道なし――経験することが大事

――撮った映像は「素材」であり、人に見せられる動画を作るには編集が必要だと思います。まずは、編集に使っている機材を教えてください。

ぶんけい:普段の編集はiMacを使っています。編集ソフトは「Adobe Premiere」です。これは好みの問題ですね。「Final Cut」を使っている人もいますし、今はスマホのアプリで編集もできますからね。

 

――効果音はどうしていますか?

ぶんけい:最初は効果音も色々使っていましたが、喜怒哀楽を表すなどパターンが決まってきました。効果音はフリーのサイトからダウンロードして使っています。中には自分の声で作る人もいますよ。そこは自由なので。

 

――初心者にとって間のとり方は難しいのですが、つなぎ方、カット割りのコツはありますか?

@小豆:勢いです(笑)。発言を何でもかんでも面白いと思って入れると、ダレてきて、飽きてきちゃうんです。だから、厳選したところだけを採用してつなぐようにしてます。会話で考え込んだり、「え~と」とか迷い発言はカットしてます。テンポの良いほうが続きを見たいと思えるので、いいと思ってます。

 

ぶんけい: 迷ったり、噛(か)んだりしたときは、違和感なく切れるなら切っています。ただ、テンポが良いというのはYouTubeを始める人すべての正解ではなくて、僕たちのスタイルでは、ということです。テンポの悪さが面白い人という人もいますし。
 例えば、大食いの人。テンポを速くすれば量を食べているように見える。遅くすれば、食べているときの余裕を感じさせることができる。自分が強調したいものによって適した演出やテンポがありますから。

――編集をうまくするためには、何が必要でしょうか?

ぶんけい:編集力が大事だと思います。それは、3DCGが作れるなどの「技術力」ではなく、編集も含めて自分をどう演出するか、きちんと考える力は必要だと思います。テロップを入れたり、カットしたりは覚えれば誰でもできますが、ここを使えば自分らしくできる、ここは使わないほうがいいなど決められる判断力ですね。

 

――編集力を身に付けるにはどうすればよいですか?

ぶんけい:経験だと思います。YouTubeでも始めたころは分からなかったのですが、1年間やって、やっと分かってきました。今と1年前では全く別物です。いきなりセンスだけでできる人はまれで、経験なく編集できる人は少ないと思います。これはどの業界でも同じだと思います。

 

――作り続けることが大事なのですね。

ぶんけい:そうですね。1年かけて方針が決まって、ここ3カ月ぐらいそのスタイルでやっていたのですが、@小豆に編集をやらせてみたら一発でできたんですよね。それはずっと演じて見てきた当事者だからというのもありますが。自分たちがやりたいようにできていたので、経験することは大事だと感じました。僕が1年かけて、やっとたどり着いたスタイルだったんですけどね。

 

@小豆:それをもらっただけやから(笑)。どういう編集すると喜ばれるか、視聴者の反応でも分かるし、自分たちの動画は、自分たちが、どうしたいか一番分かっていますから。

 

――最後に、これからの目標を教えてください。

ぶんけい:これからも2人でやれることを見つけて、自分たちのレベルを上げていきたいと思っています!

 

@小豆:私たちにしかできないスタイルを創っていきたい。他の人とはかぶらない、私たちと言えばコレ! というものを見つけていきたいですね。

 
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(文/片田貴之、写真/中村宏)

[ 日経トレンディネット 2018年5月23日付の記事を転載]