オートフォーカスやズームを使うには……

――オートフォーカスは使っていますか?

ぶんけい:オートフォーカスは使っています。人間は目の前に手を出されたら、そこにピントが合いますよね。人間の目と同じで、見たいところに瞬時にピントが合うのが自然だと思うので、視聴者が親近感を覚えると思います。
 絞りやシャッター速度は、現場によって変えています。外の撮影では、「絞り優先」にして固定することが多いです。F値は5.6か、8ぐらいで、あまり背景がボケない状態に設定してます。
 蛍光灯の部屋で撮影するときは、フリッカー対策もあるので「シャッター速度優先」で1/50秒(※)に固定します。場所と内容に応じてモードを変更し、どれを優先するか決めています。本当は、リアルタイムで操作してくれるカメラマンがいれば一番いいんですけどね(笑)。

 
※東日本の場合。西日本では1/60秒に設定する。

――ズームはどうですか?

ぶんけい:ズームはほとんど使いません。ズームを使うとカメラと人との間に距離感が出て、自分目線ではなくなってしまうので。僕たちは視聴者の目線で撮っているので、ズームで寄ってしまうとそこで不自然になってしまいます。小さいものとかを近くで見せたいときはズームを使わず、自分たちが動くようにしています。

 
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視野に合わせた構図で親近感のある自然な映像に

――カメラ操作に加えて、構図の作り方も初心者が悩むポイントなのですが、失敗しないコツはありますか?

ぶんけい:構図はいろいろ探っていた時期がありました。カメラと被写体の距離、どこまで広角を使うべきかなど悩みました。
カメラを固定して2人で写るときは、人と人が向かい合って話すのにちょうどいい距離にカメラを置いてやや広角で撮影しています。個人的には、少し背景が入ったほうが「部屋の感じ」が出ていいと思っています。
 僕が@小豆を撮るときは一番広角にして撮ることが多いです。そのうえで、カメラに取り付けた三脚をグリップ代わりに持って手を伸ばして撮影するとちょうどいいんです。カメラのモニターに映っている@小豆と、僕が実際の目で見ている@小豆が同じ大きさになるような距離感が個人的にはベストだと思います。
 自撮りのときも一番広角にして手を伸ばして撮影してますね。

   
自撮りは、ズームを一番広角にして、手を伸ばした状態で撮影することが多いという
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――距離感は大事なのですね?

ぶんけい:先ほど背景を少し入れたほうがいいと言いましたが、カメラに近い分にはいいと思います。視聴者との間に壁を作らなければ、親近感が湧いてきますから。最初は演じる僕たちも視聴者に心を開ききれず、壁を作っていました。さらに音や映像もきれい過ぎたので、現実離れして、良くなかったと思っています。

 

――音声に関してはどうでしょうか。録音にはマイクを使っていますか?

ぶんけい:最初はマイクを使っていました。音は鮮明だったんですけど、ちょっと聞こえないぐらいが自然でした。再生していて「え?」と気になるぐらいがちょうどいいかと。雑音はアウトですが、小さ過ぎたら自分たちが声を上げればいいだけなので。

 

――初心者は顔が暗くなったり、白飛びしたりするのも悩みなのですが、特別な照明は使っていますか?

ぶんけい:特別な照明はボックスライトを置いています。最初はなかったのですが、もらったライトを置いてみたところ、効果があったので使うようにしました。陰影をつけたり、肌をきれいに見せたりするために明るさを足す、明るさの補助として置いています。ファッションやメイクとかの動画も撮るので、あったほうが良いと感じています。

 

――もし、専用の照明機材を用意できない場合は、どうすればよいでしょうか?

ぶんけい:外光ですね。白いレースのカーテンなどを通して、その前で撮るときれいに撮れると思います。家で写真を撮るときは照明の前ではなく、太陽光の当たる場所で撮っています。一番きれいに撮れると思います。

 
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