周囲の音も音楽も同時に聞きたい人に

 earsopenは使い方によって評価はかなり変わってくるイヤホンだ。まず周囲の音は普通に聞こえてくるので、イヤホンで耳を塞いで集中力を高めて作業したい、音楽を聴くことに集中したいといった用途には向いていない。また電車の中やバスの中でも使ってみたが、周囲の騒音が大きすぎてそちらに意識がいきやすく、あまり向いていないと感じた。

 earsopenが得意とするのは、周囲の音も音楽も同時に聞きたい、そういう場面だ。たとえば、仕事をしながら音楽鑑賞ができそうだ(会社が許してくれるかは別問題だが)。運動しながらの音楽鑑賞にも向いている。音楽を聴きながらジョギングする人には、周囲の車の音などが聞えてくるので安全の面でメリットがある。一番メリットだと感じたのは前述のように耳の疲労感が少ないことや蒸れないことで、一般的なイヤホンやヘッドホンが疲れるという人に向いているだろう。

 骨伝導ではないが、ソニーの「ambie」のように耳を塞がないイヤホンがほかにも登場しており、将来こうした製品が増えてくる可能性がある。イヤホンで耳を塞ぎたくないが音楽を聴きたい、そんな人は一度試してみてはどうだろうか。

(文/湯浅英夫=IT・家電ジャーナリスト)

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日経トレンディネット 2017年6月14日付の記事を転載]