4路盤で対戦する囲碁、アノ“きのこ”と“たけのこ”がオセロになった!
囲碁は面白いが、ルールが分かれば打てるというものでもないので、なんとなくハードルが高い。ルール自体はすごくシンプルだけれど、ゲームにおける自由度があまりに高くて、何をどうして良いのかを理解するのに時間がかかる。つまり、囲碁という世界の考え方を理解し、身に付ける必要があるのだ。この「囲碁パズル 4路盤」は、囲碁の世界の感覚を身に付けるのに最適なゲームだと思う。
囲碁を徹底的にシンプルにして、16個しか打つ場所がない小さな世界に限定し、そこで囲碁のルールを基にしたパズルを解いていく。パズルといっても、問題図に描かれた通りに石(この場合、木製だが)を置いて、白石を全部取れればクリアというものだから、限定されているとはいえ、ほぼ囲碁だ。デザインもしゃれているしコンパクトだし、いつも持ち歩いて、パズルを解いていけば、囲碁の考え方、面白さが理解できるはずだ。
対戦ゲームのなかでは、幻冬舎エデュケーション局「ペチャリブレ」(1500円)も興味深い。自分のキャラがいかに相手のキャラより強いかをしゃべりながら戦うゲームだ。
また、あの人気菓子の派閥争いが玩具になって登場した。メガハウス「きのこの山VSたけのこの里 オセロ ゲーム3」(1980円)は、オセロの駒がリアルなきのこの山とたけのこの里の形になっているのだ。はさみ将棋、4目並べもできる。
オリジナルの消しゴムを作るキット
バンダイ「はじめてのオリケシ チビケシスタンダードセット」(2500円、7月15日発売予定)は、オリジナルの消しゴムが作れてしまう玩具だ。「オリケシ」というのは「オリジナル消しゴム」の略らしい。バンダイはこれまでも缶バッジを作るおもちゃなど自作系のおもちゃを多く手がけていて、このオリケシも今回が初めてではないらしい。しかし、文具ブーム、自作ブーム、カスタマイズブームの中で、オリケシシリーズの新作を投入してくるというのは、さえているといってよいのではないだろうか。
設計図が描かれたシートの通りに、材料になる細く小さな消しゴムの素を並べて、出来上がったらふたをして電子レンジで加熱。実際に使える、オリジナルの消しゴムができてしまう。慣れてくれば、形も複雑で大きな消しゴムが作れるセットにステップアップできるように、ラインアップがそろっているのもうまい。何にせよ、自分でデザインされた消しゴムが作れるのはインパクトがある。
(文・写真/納富廉邦)
[日経トレンディネット 2017年6月9日付の記事を転載]
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