【試食レポ】ファストフードの限界を突破した!?
早速、発表会でこの裏メニューバーガーを実際にオーダーから試してみた。当日は発表会用に作られたオーダーシートに丸を付けてクルーに渡すシステムだったが、実際の店舗では口頭で普通に注文すればよいとのこと。
筆者が注文したのは、ダブルチーズバーガーにベーコンを2枚とクリームチーズソースという、これ1個でランチには十分すぎるほど濃厚で肉が多いオーダーとなった。
この3種類のトッピング、最大3つまでなら同じものを重ねてもよいというのが今回のキャンペーンのポイントだと思った。例えば、「ベーコン3つ」「ハラペーニョ3つ」といったより味を強調するようなオーダーができると、単なる風味付けを超えた新しいハンバーガーに出会えるような気がするのだ。
実際、ベーコンが2枚加わったダブルチーズバーガーは、従来製品に比べて厚みがあり、かなりボリューム感のあるハンバーガーになった。しかも濃厚なクリームチーズソースまで加えているのだ。ここまですると、食べた瞬間に別物だと分かるくらい、記憶の中のダブルチーズバーガーとは違う。ベーコンは脂の多いタイプで、マクドナルドのビーフパティに脂の風味とスモーキーな香りが入り込み、肉のグレードが上がったような気さえする。これは、脂分が足りないフィレ肉にベーコンを巻くことで風味を足した、昔のテンダーロインステーキと同じ発想だ。
クリームチーズソースはコクこそあるものの味はさほど濃くなく、ビーフパティとベーコンをうまくつないでくれる役割を果たしていた。味そのものはクリームチーズなので、どちらかというとさっぱりした風味。それがしつこくなりそうなギリギリで全体の味を調えているようだった。ベーコンは1枚にしてハラペーニョを足したほうが味のバランスはが良かったのかもしれないが、個人的にはベーコン2枚の過剰さがファストフードであるマクドナルドのハンバーガーの限界を突破したような気がした。
隣の参加者はてりやきマックバーガーにハラペーニョをダブル、そしてベーコンという組み合わせをオーダー。ハラペーニョはマリネされているだけあってそれほど強くなく、ダブルでのトッピングくらいがしっかりハラペーニョの辛さが味わえてちょうどよかった。またベーコンの噛み応えとハラペーニョの食感が心地良くて、飽きずに食べられたという。
さらに別の参加者はチキンフィレオにハラペーニョ、スモークベーコン、クリームチーズソースの全部乗せにもトライ。最初にハラペーニョとベーコンの風味を感じ、味わいが複雑になり、でも思った以上にまとまりがあったという。クリームチーズソースの印象が薄かったので、ハラペーニョをダブルにしてベーコンを加える組み合わせのほうがよりおいしかったかも、という感想だった。
三者に共通した感想は、食べ飽きなかったということ。単に風味を足すだけでなく、別のメニューだと思えるくらい極端なトッピングができるのはやはり魅力的なのだ。筆者は、この「ダブルチーズバーガー ダブルベーコン クリームチーズソース」にポテトのMとコーラで、腹いっぱいになった。セット購入でもトッピングは1つ40円でできるので、この組み合わせだと760円。まあ、満腹にならなかったら悲しい価格ではある。
お互いに印象を話し合うのはたしかに楽しいし、「次はこうしてみようか」などと考えてしまうので、このキャンペーンはけっこう当たるのかもしれない。フィレオフィッシュにベーコンとか、ハンバーガーにクリームチーズとか。ところで、なぜ「スモークベーコン」なのだろう。ベーコンは普通スモークされている気がするのだが。
(文/納富廉邦)
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