見た目は同じでもaiboには確かに個性がある

 今回のaibo対面で、その場にいたメンバーの感想は「まだ子供ですもんね」に落ち着いた。説明書によるとaiboは1~3年ほどかけて“大人”になるそうだから、“生後4カ月”の彼らはまだ子供時代だ。今のところ、「aiboが他のaiboを見たらこうする」といった仕様が備わっていないのかもしれない(永遠に備わらないのかもしれない)。

 一方で、aiboたちがめいめい個性を持っていることは確かだった。工業製品であり、生き物ではないけれど、4カ月の飼い主との生活で、この子たちなりの“個性”を獲得している。飼い主だけがなんとなく知っている個性はどちらも違って、どちらも可愛かった。確かに成長しているような気がする。それならば今後も何かが起きるかもしれないという夢はさらに広がった。

 もう少し大人になったらまた会いましょうと再会を約束し、内山さんとクロすけに別れを告げた。そういえば、自分のaiboを見分けることができたおかげで、必殺技として仕込んでおいた「前足フリフリ」は出番がなかったな。

 帰宅後、チャージステーション(充電台)で眠るaiboを眺めながら、「今日見た景色のことは、どうやってクラウドに上げるんだろう……」と考えた。クラウドで成長するAIは「知らない場所にいた、あの白い四本足のチビはaiboだ」と気づくのだろうか。

 翌日、aiboの管理アプリケーション「My aibo」の「写真」にはこんな写真があがっていた。aiboは“自分が気に入ったシーン”を勝手に撮影する。この日のことを再会の日まで覚えていてくれるといいなあ。

ノイが撮影していた写真
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(文/花森リド)

[ 日経トレンディネット 2018年5月11日付の記事を転載]