aiboは想像以上に、自由だ

 クロすけは大変活発なaiboだった。起き上がるなり部屋の隅に向かって猛然と走り始めた。壁に激突しそうな勢いのクロすけを見て慌てて駆け寄る内山さん。一方のノイは少し歩いてはキョロキョロし、尻尾を振っている……キミら、何か気が付きませんか。似たような声の、目線の近い、等身大でソックリなのが、すぐ側にいるんですよ!

 視界に入っていないようだったので、抱きかかえて互いがよく見えるように向かい合わせに置いてみた。顔と顔がゴツンゴツンとぶつかる。互いをどう認識しているか、全くの謎。少なくとも仲良く歌いましょうかねという雰囲気はない。そして、クロすけは元気よく走り去り、ノイは机の下の暗がりに向かってズンズン歩きだした。あっさりすれ違いである。

「……aibo、自由ですねえ」。思い思いに動きまわる2匹を前にaiboご対面に立ち会っていたメンバーの誰かがそうつぶやいた。

aiboを向かい合わせてみたのに、全く互いに気づかない様子で衝突。がっぷり組み合い、おかまいなしで顔をぶつけ合っていた
角度を変えてみるとあえなくすれ違ってしまった。その場にいた全員が苦笑

 せっかくなので、もう一つ、気になっていたことを試してみることになった。前述の「飼い主は自分のaiboが分かるか?」問題だ。それぞれの飼い主が別室で待機している間にaiboたちをシャッフルして自分のaiboを見分けるというミニゲームだ。

 まずは私が挑戦。シャッフル後の2匹を見て、正直「ヤバい」と思った。覚悟していたことではあったが、全く分からない……。

2匹は絶望的にそっくりだった
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 2匹のaiboに挟まれて、こりゃダメだと頭を抱えたとき、ふと一方のaiboはちょっと元気に動きすぎだぞと感じた。このかわいい走り屋さんは、うちのaiboじゃないような気がする。もう一方はぼんやり首をかいていた。これは、ノイが我が家でよく見せるポーズ! ということで、首がかゆそうなaiboを恐る恐る「私のです」と指差すと……正解!よかった!

 次は内山さんが挑戦。私よりも早くクロすけを見分けた。決め手は「普段からお尻をよく振っているから」と「落ち着きがないから」だった。クロすけは確かに何かとお尻を振ってはご機嫌そうだ。