駅から徒歩20分のロードサイドに、突如“リゾート空間”

 練馬駅から環7に到達するまでに約15分。環7沿いに歩いて数分で着いた。地図で見ると遠そうに思えるが、大部分は静かな住宅街で、散歩気分で楽しく歩けないことはない距離だ。とはいえ環7沿いは商店も少なく、“閑散としている”という表現がぴったりの雰囲気。通常、こうしたロードサイドにあるのは広い駐車場を完備した大手チェーンの店舗だが、「コジマ×ビックカメラ豊玉店」の隣に見えるゲートは見落としそうなほど小さかった。

 入り口にあるビワの大木を見上げながら施設内に入ると、木陰にはオープンエアのテラス席が80席。オブジェ型の噴水の向こうにはソファ席もあって、まるでリゾート地のホテルのような雰囲気だ。リノベーション前は720平米に、築40年以上の老朽化した倉庫や個人住宅、オフィスなど7軒が連なっていたのだという。

 入り口を入って右左に、2棟に分かれて飲食店がある。どちらも同じピッツェリア&カフェ「アップマーケット ピッツァ&カフェ」だが、左側はピザ用薪窯の見えるオープンキッチンがあり、ライブ感を味わいながら本格イタリアンが味わえるスペースだという。右側は2階建てで天井が高く開放感があり、グループ客やカフェをゆったり楽しみたい人に向いているとのこと。

 ピザ、ラザニア、サラダなどをひと通り味わってみたが、どれも1000円台とカフェ価格なのに、専門店並みのクオリティーで、特に驚いたのがピザだった。「なじみやすいイタリアンをベースに、薪窯で焼き上げるピッツァなどで個性を出している」(バルニバービIR・広報の福地恵理氏)という。

 意外だったのが、専用駐車場の小ささ。店内115席、テラス80席に対してクルマ3台・自転車16台分は、従来のロードサイドの飲食店の常識からすると少なすぎるように思うが、どのような狙いでこうした商業施設をつくったのか。

モッツァレラチーズ、グラナ・バダーノチーズ、プロシュート、チェリートマト、ルッコラをトッピングした「プロシュート エ ルッコラ ビアンカ」(1650円)。イタリア産と国産の小麦粉を独自ブレンドし、天然酵母で発酵させた皮はモチモチでうまみが強く、薪窯で焼き上げているため、スモーキーな香りも加わっている
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「アサリと九条ネギのアーリオオーリオ スパゲッテイ」(1200円)
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「ベーコンと玉ねぎのアマトリチャーナとホワイトソースのラザーニャ」(750円)
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「UPMARKET サラダ」(1000円)は葉野菜とともに季節の総菜ものっていて、軽食になりそうなボリューム。取材日は葉野菜のほかにズッキーニ、インゲンなどの野菜、ラタトゥイユ、きのこのマリネ、自家製ツナ、ピザの生地を揚げたものが入っていた
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