多数の人気タイトルで攻める
2016年度の抱負を教えてください。
盛田氏: 一言で表せば、2016年度は我々にとって攻める年です。ゲームタイトルも数多く発売予定です。特にPS4は、『ファイナルファンタジーXV』(スクウェア・エニックス、2016年9月発売)を筆頭に、人気ゲームがたくさん出ます。それから、『人喰いの大鷲トリコ』や『GRAVITY DAZE 2』といった自社(ファーストパーティー)のゲームも発売します。これらは日本で特に強いタイトルです。もちろん、今紹介したゲームはほんの一部で、2016年の年末にかけて多数のタイトルが発売されます。
PS Vitaに関しては、2016年1月に発売された『ドラゴンクエストビルダーズ』(スクウェア・エニックス)を、マインクラフト同様、低年齢のPS Vitaユーザーを中心に拡販していきたいと考えています。子どもの場合、同じタイトルを比較的長く遊ぶ傾向にあります。ですから、腰を据えてじっくりとプロモーションしていきたいですね。
2016年はPS VRが発売されます。どのように拡販していきますか。
盛田氏: 大きく2つの方向性があります。1つは、PS4と一緒にプロモーションすることです。VRはこれまでのゲームとは全く異なり、あたかもゲームの仮想空間内に入っている、という新しい体験を提供できます。これは、当時ゲームセンターでしかプレーできなかった3D CGゲームを家庭でも体験できるようにした、初代「プレイステーション」並みのインパクトがあると考えています。これをPS4とセットで訴求し、PS VRだけでなく、PS4の売上増も狙いたいですね。
もう1つは、VRを一時的なブームで終わらせないことです。VRが、これまでのゲームでは考えが及ばなかったような体験をユーザーに提供できることを訴求し、成功させたいと考えています。VRの軸はゲームですが、それ以外の音楽や映画、アニメーションなどの様々なエンタテインメントにも広がる可能性があると思っています。

(C)Sony Interactive Entertainment Inc.

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