コントローラーにこそ意義がある
個人的には、コントローラーで遊んでもらうことが重要だと思っています。今の30歳から40歳代の人で、子どものころゲームが上手だった人は今でも上手です。ですからこうした人は、成長するにつれてゲームから離れ、ブランクがあったとしても、再びゲームを楽しめるわけです。
つまり、今、PS Vitaのコントローラーを使ってマインクラフトを楽しんだ子どもは、大人になってもコントローラーを使ったゲームを楽しめるようになるでしょう。こうしたことが、ゲームユーザーの人数を増やすことにつながっていくと考えています。
2015年の年末商戦でも、マインクラフトがPS Vitaの売上増に大きく貢献しました。かなりアグレッシブな販売目標を立てていましたが、ほぼ達成することができました。年末商戦に向けて、店頭でマインクラフトの体験コーナーを設けたり、キャラクター商品を販売したりするなど、プロモーションにさらに力を入れたことも功を奏しました。
マインクラフトの売れ方は、これまでのゲームソフトとは異なります。これまでであれば、2~3年かけて開発し、それを一気に売り、再び次のゲームの開発に取り組む、という「短期勝負」のビジネスモデルでした。
ところがマインクラフトは、PS3向けのダウンロード版を発売した2014年6月から、約2年が経過した今でも、順調に売れ続けています。これは、先ほど申し上げた、漫画雑誌やテレビ番組などのメディアを利用したプロモーションや、店頭やイベントでのプロモーションを絶え間なく行うことで得られた成果だと考えています。このマインクラフトでの経験は、我々にとって貴重な資産になりました。
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