汗をかきやすい季節になると、気になるのが臭いだ。特に靴を脱いだときに漂う蒸れた臭いを気にする人は多い。毎日長時間革靴を履いているビジネスパーソンならなおさらだ。1日中履いている靴の中は、温度が37~40度、湿度は90%にもなるという。さらに、足裏にはたくさんの汗腺があり、1日にコップ1杯分もの汗をかく。こんな環境なのだから、靴を脱ぐと足が臭うのも仕方がないのかもしれない。

A_Team / PIXTA(ピクスタ)
A_Team / PIXTA(ピクスタ)
[画像のクリックで拡大表示]

 そもそもなぜ、足は臭くなるのだろうか。特に靴を脱いだときの臭いの原因は何なのか。上半身に比べて皮脂が少ない足は、脂臭さはないが、独特な蒸れた臭いがする。その原因成分のひとつが「イソ吉草酸」というもの。花王によると、イソ吉草酸が増殖していく過程を可視化すると、入浴後や翌朝の出勤直後では大きな差はないが、夕方の就業後には増加していることが分かったという。

花王香料開発研究所の臭い成分の存在状況を可視化するScentEYE(セントアイ)技術による、足の裏の臭い
花王香料開発研究所の臭い成分の存在状況を可視化するScentEYE(セントアイ)技術による、足の裏の臭い
[画像のクリックで拡大表示]

 そこで重要になってくるのが靴下選びだ。通気性が良く、臭いが付きにくいうえ、消臭効果があればなお良い。そのような機能を持った靴下はさまざまなメーカーから発売されている。今回はその中でもロングヒットしている機能性靴下を紹介する。

次ページ 5日間履き続けても臭わないウール100%靴下