今回徹底検証した3モデル。左からデロンギ「ディスティンタコレクション ドリップコーヒーメーカー ICMI011J-CP」、クイジナート「コーヒー&ホットドリンクメーカー SS-6WJ」、ハリオ「V60 オートプアオーバー Smart7」
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 ここ数年、コーヒーは「サードウエーブ」がブームだ。サードウエーブの特徴は、高品質なコーヒー豆や入れ方などにこだわっていること。最近はコンビニやカフェでも手軽にスペシャルティコーヒーを楽しめるようになった。もちろん、自宅でも手軽にコーヒーを楽しみたいというニーズも多く、スーパーや専門店でバリエーション豊富なコーヒー豆も手に入るようになった。とはいえ、ドリップコーヒーは湯の温度や抽出方法などで味が大きく変わってしまうので、つねに一定のクオリティーのコーヒーを楽しみたい場合にお薦めなのがコーヒーメーカーだ。

 「日経トレンディネット」に掲載した記事「ミル付きコーヒーメーカー3選、朝の過ごし方で選ぶ」では、「コーヒー豆の挽き」から「抽出」までボタン一つで行う全自動コーヒーメーカーを紹介した。しかし、コーヒーを豆ではなく粉で購入する人やコンパクトなコーヒーメーカーを選びたいと考える人にとって全自動マシンは少々オーバースペックだろう。そこで、今回はコーヒー粉からコーヒーをドリップするドリップコーヒーメーカーを3モデル選択。現在は多くのドリップ式コーヒーメーカーが発売されているが、なかでも個性的な製品をピックアップし、実際に使用してその使い勝手などをチェックした。

2つの味が楽しめるスタンダードなコーヒーメーカー

デロンギ「デロンギ ディスティンタコレクション ドリップコーヒーメーカー ICMI011J-CP」(実売価格 税込み2万1380円)。本体サイズ幅170×奥行き230×高さ285mm。本体重量2.2kg。最大タンク容量0.81L
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 スタンダードなコーヒーメーカーのなかでも注目したいのが、デロンギの「デロンギ ディスティンタコレクション ドリップコーヒーメーカー ICMI011J-CP」だ。本製品の大きな特徴は、コーヒーフィルターに金属メッシュのチタンコートフィルターを採用していること。一般的なドリップコーヒーメーカーは使い捨ての紙フィルターを採用していることが多い。しかし、金属フィルターは洗って繰り返し使用できるので省コストなほか、フィルター切れでコーヒーを諦める必要もない。

 さらに、金属フィルターの最大の魅力は「コーヒーオイル」が楽しめること。コーヒー豆には油分が含まれるが、紙フィルターでドリップをするとこの油分が紙に吸着されてしまう。一方、金属フィルターならばこの油分ごとコーヒーを抽出できる。コーヒーオイルにはコーヒーの香りやうまみが凝縮されているので、より香り高いコーヒーが楽しめるのだ。

細かな編み目のチタンコートフィルター。金属メッシュフィルターなので、洗って繰り返し使用できる
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金属メッシュフィルターを使用すると、コーヒー豆の油分がコーヒー表面に浮くコーヒーオイルまで楽しめる
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 もうひとつの特徴が「アロマボタン」の搭載だ。通常は、蒸らし→抽出という工程でコーヒーを入れるが、アロマモードでは何度も蒸らしながらコーヒーを抽出する「間欠抽出」を行うことでより香りの良いコーヒーが楽しめる。実際に通常モードのコーヒーとアロマモードのコーヒーを飲み比べてみると、通常モードでは比較的スッキリとした味わいになるのに対して、アロマモードは香りやコク、苦味が比較的強く出る。朝はゴクゴクと飲める通常モード、ゆっくりコーヒーを味わいたい場合は重厚さが楽しめるアロマモードなど、同じ豆でもシチュエーションに合わせて抽出できるのは面白い。

操作ボタンは2つだけでシンプル。上部ボタンだけを押すと通常モード、下ボタンを押すとアロマモードとなる
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左が通常モード、右がアロマで抽出。見た目はあまり変わらないが、アロマモードのほうが苦味やコクを強く感じる
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 デザインも特徴的だ。本体は丸みを帯びた形で、どこかクラシカル。今回試用した「スタイルコッパー」のほかに、「フューチャーブロンズ」「エレガンスブラック」「ピュアホワイト」の4色のカラーバリエーションがある。ディスティンタコレクションでは、同じデザインの電気ケトルやオーブン&トースターもあり、キッチンデザインを統一できるのも魅力的だ。