携帯性・操作性はどうなのか

 まず日常生活のなかでは、iPhone SEのサイズ・重量を「快適」と実感するようなシーンは特になかった。

 iPhone SEのサイズ・重量は幅58.6×厚さ7.6×高さ123.8mm・113g、一方、iPhone 6s Plusのサイズ・重量は幅77.9×厚さ7.3×高さ158.2mm・192gだ。重さの差は79g。1mm、1gを削るのにメーカーが多大な努力を重ねていることは重々承知しつつも、ジャケットの内ポケットなどに入れるのであれば、正直携帯性に大きな違いはないと感じた。

 ただ、スポーツ自転車用ジャージの背中ポケットに入れたときは、さすがに両機種の重量差をはっきりと体感できた。お尻を浮かせて踏み込むようにペダルをこぐ「ダンシング」をしても、iPhone SEはiPhone 6s Plusほどポケットのなかで暴れることはない。登山やジョギングなど装備品の軽量化を追求するスポーツを楽しむ方々には、iPhone SEは有力な選択肢のひとつとなるだろう。

iPhone SEのサイズ・重量は幅58.6×厚さ7.6×高さ123.8mm・113g。スポーツ時にかさばらないのがうれしいところだ
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 端末を持ち替えずに画面上すべてに指が届き、また無理なくフリック入力できるという点では、iPhone SEの操作性は期待通りに高い。体格に応じて手の大きな筆者でさえそう感じるのだから、比較的手の小さな人にはiPhone SEのソフトウェアキーボードこそジャストサイズだという人が多いことだろう。

 しかし、「日本語ローマ字」(QWERTY)キーボードでは、少し姿勢を正して集中しないと誤入力が頻発した。iPhone 5sまではそれほど苦労せず、日本語ローマ字キーボードで入力していたが、すっかり5.5インチのiPhone 6s Plusのサイズに慣れてしまったようだ。

 筆者はこれまでアルファベット交じりの日本語を入力するときは日本語ローマ字キーボードを使っていたのだが、iPhone SEでは基本的に「日本語かな」(フリック)キーボードを利用するスタイルに転向している。

iPhone SEはフリック入力をしやすいが、「日本語ローマ字」(QWERTY)キーボードを両手親指で入力するのには集中力が必要
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動画やコミックを見るなら……

 YouTube、Huluなどの動画ビューワーとしては、iPhone SEに不満はない。画面が小さいぶん迫力は減ずるものの、内容がわからなくなるわけではない。HuluはともかくYouTubeの字幕は小さくて読みづらいが、それはiPhone 6s Plusでも同じだ。

 ウェブページや小説などのテキストビューワーとしても特に支障はない。もともとブラウザーなどで、iPhone SEとiPhone 6s Plusはほぼ同じサイズで文字が表示されている。文字が読みにくければ拡大すればいいのだ。iPhoneのSafariは「リーダーモード」なら文字サイズを拡大縮小表示できる。

 しかしコミックビューワーとしては、どのように工夫しても厳しい。1ページを全画面表示したら、フキダシの文字を読むのは非常に困難だ。とは言っても1コマずつ読んでいくと、1ページの流れが分断されてキャラクターの動きなどがわかりにくくなる。やはり現状のコミックは雑誌〜単行本のサイズで読むことを前提に描かれているのだから、最低でもiPhone 6s Plusの画面サイズはほしいところだ。

(左)YouTubeの字幕はiPhone SE、iPhone 6s Plusでほぼ同じサイズで表示される
(右)文庫版コミックより2~3回り小さいが、iPhone 6s Plusならコミックを拡大縮小しなくても読み進められる
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