取り付け方法により3種類に分かれる

 ドライブレコーダーの価格は1万円前後から、高くて4万円程度の製品もある。オートバックスセブンによると、売れ筋は1万2000円前後の製品という。

 ドライブレコーダーは、取り付け方法により「ワンボディー型」「セパレート型」「ミラー一体型」の3種類に大きく分類される。

 一番の売れ筋はワンボディー型だ。本体にドライブレコーダーのすべての機能が集約されているため、構造がシンプル。本体をフロントガラスに取り付けるだけでよい。

「ワンボディー型」のドライブレコーダー。レンズと操作部が一体型で取り付けやすい。写真はJVCケンウッドの「DRV-610」(実売価格2万2000円)
「ワンボディー型」のドライブレコーダー。レンズと操作部が一体型で取り付けやすい。写真はJVCケンウッドの「DRV-610」(実売価格2万2000円)
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 セパレート型は、レンズ部分と本体が個別に分けられている製品。レンズ部分と本体を別々にすることで、レンズ部分を小さくできる。そのため、フロントガラスに取り付けても、レンズ部分が目立たない。取り付け後の見栄えはかなりいい。

 ただし、本体への電源ケーブルとは別に、レンズ部分と本体部分を接続するケーブルも配線しなければならない。ワンボディー型よりも取り付けが面倒だ。

「セパレート型」のドライブレコーダー。レンズ部分と本体が分かれており、レンズ部分は小型だ。フロントガラスに取り付けてもカメラが目立たない反面、レンズ部分と本体部分の配線が増え面倒だ。写真はパイオニアの「ND-DVR1」(実売価格1万3000円)
「セパレート型」のドライブレコーダー。レンズ部分と本体が分かれており、レンズ部分は小型だ。フロントガラスに取り付けてもカメラが目立たない反面、レンズ部分と本体部分の配線が増え面倒だ。写真はパイオニアの「ND-DVR1」(実売価格1万3000円)
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 ミラー一体形は、ルームミラーの上から被せて使う。取り付けは、3タイプの中では一番簡単だ。ルームミラーと一体になるため、ドライブレコーダーの存在が分かりにくく、車内の見た目を損なわない。また、ドライブレコーダーのディスプレイはルームミラーの一部に表示されるため、撮影映像を確認しやすい。

 しかし、ルームミラーの向きを動かすたびに、ドライブレコーダーのレンズの向きが変わってしまい、調節が常に必要というデメリットもある。

「ミラー一体形」タイプ。ルームミラーの上から被せて使うため、設置は簡単。ルームミラーに映像を表示でき、録画データを確認しやすい。写真はユピテルの「DRY-AS380M」(実売価格2万5000円)
「ミラー一体形」タイプ。ルームミラーの上から被せて使うため、設置は簡単。ルームミラーに映像を表示でき、録画データを確認しやすい。写真はユピテルの「DRY-AS380M」(実売価格2万5000円)
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 この3種類のほかに、取り外し可能な「ポータブルナビ」や、オービスや警察無線の存在を警告する「レーダー探知機」にドライブレコーダー機能を備えた製品もある。

 また、カメラを1個搭載し前方のみを撮影する製品が多いなか、前後に2つのカメラを搭載し、前方と車内を同時に撮影できるドライブレコーダーもある。

 取り付け工賃は1万円前後が相場だ。取り付け方法はシガーソケットからドライブレコーダーまでを配線するだけだが、綺麗に配線するには内装を剥がす必要があり工賃が高くなる。

 腕に自信があれば、自分自身でも取り付けられる。ただ、注意したいのは、取り付け場所だ。フロントガラス上部から全体の20%以内に取り付けることが、国土交通省の「道路運送車両の保安基準」によって定められている。

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