日本マイクロソフトは2016年4月27日、Windows 7/8.1ユーザーのWindows 10への無償アップグレード期限である7月29日に向けて、無償期間中にアップグレードを促すための施策を発表した。
期限ギリギリまでアップグレードしなさそうな日本のユーザー
日本マイクロソフトが行ったアンケートによると、日本はWindows 10にアップグレードしたいというユーザーの割合は他の国や地域より高いのに、実際にアップグレードしているユーザーの割合は低いという。
これは、日本のユーザーはアップグレードの意向はあっても、期限ギリギリまで待ち、なるべく多くの情報を集めてからアップグレードしたい傾向が強いからではないかというのがマイクロソフトの見方だ。
現在使っているアプリや周辺機器がWindows 10でも使えるかどうかという互換性への不安、アップグレードの方法やトラブル時の対応がよく分からないといった不安があり、そもそも無償アップグレードの期限があることを知らないユーザーもかなりいるという。
そうした不安を解消したり、アップグレード期限を知ってもらうための施策のひとつが、サポート体制の強化だ。電話やチャットで問い合わせに対応するサポート窓口「Answer Deskサポート」の人員を2.5倍に増やし、土・日曜日や祝日も対応する。Windows 10アップグレードガイドのWebサイトをリニューアルして情報を増やした。
またキャラバンカーを作り、「Windows 10体験キャラバン」を全国10カ所以上で行う。会場ではWindows 10を体験してもらい、アップグレードに関する疑問や質問にその場で答えていく。こうした施策でユーザーの不安を解消し、Windows 10のメリットをアピールする機会を増やすことで、アップグレードを促したい考えだ。このほか毎月10日を「Windows 10の日」として、パートナー企業とともにWindows 10情報などを発信していく。
Windows 10の普及が進んでいるとは言え、まだWindows 7を使っているユーザーの方が多い。日本マイクロソフトの平野拓也社長は「2016年の末までに、Windows 10のインストール数がWindows 7を超えて一番多くなるようにしたい」と施策への期待を述べた。また7月29日で無償アップグレード期間は終了するが、期間の延長はないと述べた。
ちなみにOS別にアップグレード率を比べると、Windows 8.1からアップグレードする率の方が、Windows 7からのアップグレード率よりも高いという。Windows 7の根強い人気と、Windows 8.1があまり人気がなかったことが分かる。

Powered by リゾーム?