検査時間は平均30分

 Y氏はコンタクトレンズをしないときにも使える「遠近両用レンズ」と、コンタクトレンズをした状態で使う「近用レンズ」という2タイプの老眼鏡を作ることにした。

 さっそく検査を開始。同店で初めて老眼鏡を作る人が検査にかかる時間は(眼鏡の使用環境にもよるが)30分前後。フレームを選ぶ時間も含めると、1時間前後の場合が多いという。

[1]他覚検査。近視、乱視などの眼の屈折状況を確認する
[2]自覚検査。被験者の反応を見ながら検査を行う
[3]遠くが見えるレンズ、近くが見えるレンズを装着し、見え方をチェックする
[4]使用環境による最適なレンズを装着して見え方を確認する
[5]累進レンズの場合は歩行テスト。レンズを装着して階段などを歩き、違和感などないかを確認する
[6]見え方や装用感を考慮して、度数を最終決定する
[7]最終的なフレーム選びおよびフィッティング
[8]フレームも考慮しながら、レンズ選び
[9]コーティングを選択。傷防止、ブルーライトカットなどのコーティングを選択


他覚検査を専門の機器で行った後、自覚検査(上)を行い、レンズを用意。装着して見え方をチェックする(下)
他覚検査を専門の機器で行った後、自覚検査(上)を行い、レンズを用意。装着して見え方をチェックする(下)
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 意外に時間がかかったのが[6]の度数決定。雲林院氏も「検眼よりも、度数決定のほうが時間がかかることが多い」と話す。

 また、レンズ選びも意外に時間がかかる(もちろん人によってはフレーム選びも。Y氏は使いたいフレームが決まっていたので早かった)。従来はカーブが強い「球面レンズ」、周辺部のぼやけやゆがみを少なくした「外面非球面」タイプしかなかったが、現在ではフレームカーブに合わせることができ、見栄えを良くする「内面非球面」タイプ、フレームの形状に合わせて設計することで見え方の質を良くする「カスタムレンズ」など選択肢が広がっている。さらにコーティングも昔からある傷防止のコーティングだけでなく、近年人気のPCからのブルーライトをカットする加工を選べるようになっている。

ブルーライトをカットするレンズは黄色味をおびやすいが、メーカーによっては肌色に近い目立ちにくい色もある
ブルーライトをカットするレンズは黄色味をおびやすいが、メーカーによっては肌色に近い目立ちにくい色もある
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