トッピングは蒸したタロイモ!? 突き抜けた素朴さに驚がく

 鮮芋仙があるのは、JR線赤羽駅東口改札から徒歩5分ほどのところ。駅前のアーケード街「ララガーデン」から路地に入った奥のやや寂しい通りにある。路地の奥を右折すると、たっぷりのテラス席を設けた、想像していたより大規模でおしゃれなショップが出現! 小さな個人商店が点在するあたりの風景とはあまりに異質な店構えに驚いた。

 店内に入りメニューを見ると、その種類の多さにまたびっくり。とりあえず、人気ナンバーワンだという「芋園4号」を食べてみた。注文したMサイズは小さな丼程度の大きさで、上には俵形の団子、あずき、タロイモがのっている。あとで知ったが、Mサイズがあるのは世界中で日本店だけ。「Lサイズだと日本人には多すぎる。日本人は食べ残すと罪悪感を抱く文化があるので、足が遠のく」(スムースデザインの坂口部長)と考え、世界初のMサイズを販売することになったそうだ。

 トッピングの下にはかき氷と黒砂糖で作った素朴なシロップがあった。看板スイーツの芋園は芋から作った団子で白玉に似ているが、それよりも粘度と弾力があり、しっかりした噛みごたえがある。スイーツなのに意外なほど甘さは控えめ。トッピングのタロイモは蒸したままのサトイモのよう。外食ではめったにお目にかかれない素朴さが逆に新鮮だ。

 そして黒糖シロップの淡い甘さのおかげで、芋園のもっちり感、タロイモのねっとり感、ゆであずきの柔らかさ、大きめのタピオカの弾力と、それぞれの個性の違いを感じる。“地味ゆえの奥深い味”で、穀物を主食として味わって来たアジア圏の人々が共通して好きな甘さではないだろうか。

芋から作った団子「芋園」は白玉のようにツルッとしているが、それよりも弾力が強く噛み応えがある。クセになりそうな食感。スイーツなのにタロイモがそのまま入っているのにも驚いた
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(左)極太のストローで飲むゼリーの食感が楽しい「仙草ゼリークリームティー」(650円)、底に沈んだプリンがミルクティーとミックスされ、ミルクティーからミルクセーキのような味わいに変化する「プリンミルクティー」(650円)
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芋園と同じくらい人気があるのが台湾の仙草(ハーブ)で作ったゼリーのデザート。仙草汁と黒糖シロップを混ぜてシャーベット状にしたかき氷の上に、なめらかで柔らかい仙草ゼリーと芋園と同様の素材をトッピングし、フレッシュミルクをかけて食べる。「仙草2号(氷)」(L800円/M500円)は、黒砂糖シロップのかき氷に仙草ゼリー+ハト麦+サツマイモ+タピオカのトッピング
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豆乳をプリン状に柔らかく凝固させた豆花(トウファ)は、台湾人のソウルフード。「豆花3号(氷・温)」(L700円/M450円)は、豆花にあずき、ピーナッツ、タロ芋、さつま芋、小豆、ハト麦などをトッピング
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