年間4万人が訪れる農家レストラン

 山間の自然に溶け込む旧い木造校舎と中庭の緑に心癒される「秋津野ガルテン」。校舎内には、机と椅子が並ぶ教室や、キュッキュッと床がきしむ廊下がそのまま残り、昭和時代にタイムスリップした感覚を味わえる。

 お昼近くになるとどこからともなく客が集まりはじめるのが、農家レストラン「みかん畑」だ。バイキングスタイルのランチは、1日100人限定。平日でも12時を過ぎると満席になる。

 明るく開放的な店内には、秋津野ガルテン農園部や地元農家がつくる新鮮野菜を使った料理約30品目が並ぶ。肉じゃが、筑前煮、切り干し大根、ポテトサラダ、カレーなど家庭料理のほか、手作り刺身こんにゃくや茶がゆなどの郷土料理も。調理をするのは地元の主婦たちで、プロの料理人には出せない素朴な味が人気だ。

 地産地消と女性の活躍の場を実現した同店。当初の計画では、年間来店客数を9700人と見込んでいたが、予想をはるかに超える約4万人が訪れる。

 敷地内のお菓子体験工房「バレンシア畑」では、地元の柑橘類を使ったスイーツやジャムを販売。菓子づくりを体験できるのも好評だ。「運営はきてらに任せ、ジュースに加工しないみかんを生かす方法を考えた。加工体験では修学旅行生も訪れる。雇用にもつながり、現在、季節労働者を含め約30人が働いている」(玉井社長)。

農家レストラン「みかん畑」の店内は、ログハウス風で明るく開放的。天気のいい日は中庭の芝生広場でも食事が可能。25名以上の団体客向けには校舎内での特設バイキングも用意されている
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カウンター席からは、光と風が心地よい校庭や、懐かしい木造校舎を望みながらスローフードを味わえる
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料理はすべて地元の主婦たちの手作り。収穫したばかりの新鮮野菜などを使った家庭料理や郷土料理が30種類以上並ぶ
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ランチはバイキング形式で1人950円。定番メニューでも、調理する人によって少しずつ味や食材が変わるのもスローフードの楽しみ。俺ん家ジュースの試飲もできる
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多種多様な柑橘が収穫できる上秋津ならではのオリジナルスイーツを販売する「バレンシア畑」。1~2時間の菓子作り体験メニューも用意
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みかんシューはみかん100%果汁を使ったクリームとカスタード、生クリームが3層になった爽やかな一品
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