フードデリバリーは地方都市では普及しない!?

透明なプラスチックケースに入った激辛四川料理が届いた

 北京で普及したといっても、内陸の省都クラスでフードデリバリーを始めるとなると事情は異なる。筆者が中国の拠点としている成都で試してみたところ、北京、上海などと比べるとフードデリバリーに対応している店舗が圧倒的に少なく、選択できるメニューも限定される。しかも、商業地ではなく住宅地にあるわが家が配達エリアに入っている店舗はさらに絞り込まれ、結局、数店舗しか選べない状態だった。

辛いものが苦手な筆者が、汗と涙を流しながらサービスを体験

 消去法で激辛の四川料理を選び、注文から30分ほどでバイクが到着。マンション入り口のゲートでガードマンに止められて中に入れないと言うので、建物を出てゲートまで行き、料理と引き換えに代金を支払った。

 普通のオンラインショッピングは、北京や上海と較べても、価格や品質、配達期間などに大きな違いがないため、地方在住者でも多くの人が利用している。しかし、フードデリバリーに関しては、まだしばらく沿岸部の大都市限定のサービスになりそうだ。

「百度外売」で、北京で利用できる日本料理、韓国料理を検索したところ

(文・写真/山谷剛史)

著者/山谷剛史(やまや たけし)

 海外専門ITライターとしてライター業を始めるものの、中国ITを知れば知るほど広くそして深いネタが数限りなく埋蔵されていることに気づき、すっかり中国専門ITライターに。連載に「山谷剛史のアジアン・アイティー」、「山谷剛史のチャイナネット事件簿」、「華流ITマーケットウォッチ」など。著書に「日本人が知らない中国ネットトレンド2014」(インプレスR&D)「新しい中国人 ネットで団結する若者たち」(ソフトバンククリエイティブ)など。最新刊は「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立 (星海社新書) 」。