LINEで連絡を取るときの注意点

 これらのサービスは災害時の連絡手段として大いに役立つものだが、一方で普段利用するサービスではないため、いざというときにその存在を忘れてしまっていることも多いかもしれない。

 大手キャリアの災害用伝言版は、毎月1日・15日や正月の三が日、防災週間(8月30日〜9月5日)、防災とボランティア週間(1月15日〜1月21日)などに体験できるので、そうしたタイミングで使い方を覚えておくことも重要だ。

 だがそれでもなお、いざという時は、普段使っているコミュニケーション手段で安否を確認しようとしてしまう人が多いと考えられる。先に説明した通り、電話による連絡は被災地の輻輳を招くためおすすめできないが、ネットサービス、なかでもLINEなどのメッセンジャーアプリやSNSを使うことで、素早く安否を確認することも可能だ。

 例えばLINEやFacebookメッセンジャーなどの場合、送ったメッセージを相手が確認すると「既読」マークが付く。これを活用すれば、被災者がメッセージの返信を書かなくても、既読が付くことで安否を確認できるだろう。

LINEなどでは送信したメッセージに「既読」マークが付くことで、安否の確認に役立てられる
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 だがインターネット上のサービス利用は、音声通話より輻輳が起きにくいとはいえ、やはり利用が急激に増えてしまえば回線が混雑したり、サーバーがダウンするなどしてサービスが使えなくなったりする可能性も十分あり得る。

 それゆえ、災害発生直後はデータ量の少ないテキストだけを用いて連絡を取り合い、データ量が大きくなりがちな画像やスタンプ、動画、そしてIP電話などの利用はなるべく避けるべきだろう。

 最後に、災害時の適切な緊急連絡・安否確認に関する5か条をまとめてみた。いつ災害が起きるか分からないだけに、いざというときに備えて確認しておいてほしい。

1.災害発生直後の被災地外からの電話連絡は可能な限り控える
2.被災者との連絡には災害用伝言版を積極活用する
3.ネット接続できない相手との連絡には「171」を使う
4.連絡が取れない人の安否は「Googleパーソンファインダー」や「J-anpi」で確認
5.メッセンジャーやSNSではテキストを主体にやり取りする

(文/佐野正弘)