醤油ベースのハンバーグソースが特徴

今回のコンビニ食品実食テストの対象は、みんな大好き「ハンバーグ弁当」。各コンビニで味はどれだけ違いがあるのか、また本当においしいのか。その疑問を解消すべく、味香り戦略研究所による味覚分析と、食のプロによる実食テストで、セブン-イレブンとローソンのハンバーグ弁当の味の傾向を明らかにしていく。なお実食テストではファミリーマートのハンバーグ弁当もテストしたのだが、すでにリニューアルされて内容が大きく変わってしまったので今回は掲載しないこととした。
実食したのは以下の2商品だ。
○セブン-イレブン「鉄板焼きハンバーグ弁当」(462円) ○ローソン「新潟コシヒカリ 鉄板焼ハンバーグ弁当」(509円)

「新潟コシヒカリ 鉄板焼ハンバーグ弁当」
ご飯に新潟県産コシヒカリを、ハンバーグにアンガス牛&イベリコ豚を使用。ハンバーグは新製法で肉粒感を出し、ガーリック醤油ソースでおいしさを引き出している。付け合わせはオリーブオイル焼きの小粒じゃがいも、ペンネのグラタン、にんじんとブロッコリーのソテー。税込み価格550円
ハンバーグ弁当は言うまでもなく弁当界の王様。コンビニでも長年販売されている商品だが、最近はソースに変化が見られる。ハンバーグにはデミグラスが定番だったが、今回紹介するセブン-イレブンとローソンの最新ハンバーグ弁当は、醤油ベースのソースを使用している点が共通している。さらに“鉄板焼き”であることを2商品とも推している。コンビニにはトレンドを反映した商品がいち早く並ぶことから、醤油ベースのソースと鉄板焼きが消費者の心を引きつけるキーワードなのだろう。
この鉄板焼きを強く打ち出しているのがローソンで、洋食店で見られる鉄板プレートを模したパッケージが目を引く。鉄板焼きのジューシーなハンバーグを想起させるニクい演出だ。また、ソースが別添えになっているのも特徴。ソースの袋には“香味野菜の旨み広がる ガーリック醤油ソース”と書かれていることから、にんにくや玉ねぎなどの香味野菜で香り高く仕上げた醤油ベースの味付けになっているものと思われる。

「鉄板焼きハンバーグ弁当」
鉄板で焼き上げ、ふっくらジューシーに仕上げたハンバーグが魅力。ハンバーグには玉ねぎの甘味を活かした醤油ベースのソースがかかっている。付け合わせはトマトソースを絡めたペンネ、皮付きのカットポテト、にんじんとブロッコリーのソテー。税込み価格498円
一方のセブン-イレブンのハンバーグ弁当は、常温ではなくチルド仕様。素材の鮮度を生かした調理法で、肉のおいしさが存分に味わえるハンバーグになっているのだろう。ソースは玉ねぎのみじん切りで食感をプラスしている。また、ハンバーグに直接かかっているが肉全面にはかけておらず、焼き目が見える工夫がされている。この焼き目こそ鉄板焼きの証拠であり、食欲をそそるもの。そのためセブン-イレブンもローソンも、ハンバーグの焼き目をあえて見せているのは間違いない。
ハンバーグの大きさは同程度だが、ローソンのほうが分厚い。俵形とまではいかないが厚みがある。ご飯の量も同じくらいに見えるが、ローソンは新潟県産コシヒカリの使用をアピール。パセリのみじん切りをふりかけて洋風にアレンジしている。一方のセブン-イレブンはご飯に黒ごまをかけて和風にしている点も興味深い。
2商品とも醤油ベースのソースを使用し、鉄板で焼き上げたハンバーグだが、味にはどのような違いがあるのだろうか? 味覚分析の結果とプロが実食した感想から、それぞれのハンバーグ弁当の特徴を見ていこう。
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