これは、従来のPrime Nowと配送の流れが違うため。従来のPrime Nowは注文が入るとPrime Nowの配達員がアマゾンの倉庫から会員に商品を配達していたが、提携店での注文の場合は、Prime Nowの配達員が各提携店の店頭から注文商品をピックアップし、会員に届ける。このため、配達可能エリアや時間、配送料が、提携店舗の所在地や営業時間などに依存するわけだ。

従来の取り扱い商品はアマゾンの倉庫から会員宅に配送されていたが、提携店の商品はPrime Nowの配達員が各提携店の店頭でピックアップして届ける。ココカラファインは中延店、マツモトキヨシは南砂店から届く
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アマゾンの倉庫から発送される商品は1時間以内の配送の場合890円、2時間単位の指定した配達時間の場合は無料だったが、提携店の商品は後者でも税込み540円がかかる
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 これまでアマゾンでは、自社倉庫から発送する商品だけをPrime Nowの対象にしてきたが、Prime Nowでは、会員宅まで短時間で届けるというサービスの性質上、会員の住居に近いエリア、すなわち都市部に倉庫を置く必要がある。「その分、倉庫の容量は小さくなり、品数が少なくなった」(アマゾンジャパンPrime Now事業部の永妻玲子事業部長)。各種店舗と提携することで、アマゾンにとって現状の倉庫のまま、取り扱い商品数を増やせるというメリットがある。

 百貨店では寿司やサンドイッチなどの弁当や惣菜、ワインや日本酒、生菓子などがまとめて買えるので、オフィスやホームパーティーなどのケータリング代わりに便利そう。ドラッグストアでは、ベビー用品や化粧品、介護用品などがそろうので、小さな子供がいて外出しにくい人などに役立ちそうだ。アマゾンの通常のネット通販では、消炎鎮痛剤「ロキソニンS」や胃腸薬「ガスター10」などの第1類医薬品も含む医薬品の販売を始めているが、Prime Nowでも「近々、医薬品も販売したい」(永妻事業部長)と意欲を示している。

アマゾンジャパンPrime Now事業部の永妻玲子事業部長とココカラファイン販売部マーケティングチームの郡司昇マネジャー
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