大人向けイベントを開催、チケットは即完売

 2014年からユーザー数が2倍になったわけだが、実は増えたユーザーの中には多くの大人が含まれている。むしろ、伸び率でいえば、子どもより大人のほうが多いという。

 それをもたらした要因の一つがイベントの「革命」だ。デュエマでは販売店の店頭で行われている小規模の大会のほかに年に1度、全国大会を開催していた。ただし、それは子どもをメーンターゲットにした大会で、大人の参加は認められていたものの、どうしても参加する人は遠慮がちにゲームをしていた。そこで、2015年から子どもと大人で大会を分けるようにしたのだ。

 「大人のユーザーの中には、時間がかかっても競技志向の強い試合をしたいと思っている人も多い。しかし、子ども同士は5分程度で楽しく対戦をしたいと思っており、イベントを一緒にするとどちらかにストレスがかかってしまう。子どもと大人を分けるとなると労力もコストも2倍になるが、より多くの人に楽しんでもらうために、それぞれのイベントを分けて開催することにした」(尾形氏)

 デュエマが発売されてから15年。発売当時、小学生だった子どもたちは、今は20代半ばになっている。なかにはカードゲームを一度卒業した人も多いだろう。そうしたユーザーたちを振り向かせるため、大人向けのカードを販売。さらに2015年には大人向けのイベント「グランプリ」を初開催したところ、1000人分のチケットが申し込み開始からたった数時間で完売してしまった。もちろん、大会も大盛況。その結果、大人のユーザーも増えたというわけだ。

 ゲームの中での「革命」と、プロモーションやイベントでの「革命」を通し、見事に復活したデュエマ。10年後、20年後には、自分が小学生のころに使っていたカードを使い、子どもには新しいカードを買ってあげ、親子で対戦を楽しむ父親が増えているのかもしれない。

大人向け商品も展開
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2015年には大人向けのイベント「グランプリ」を初開催。1000人分のチケットがたった数時間で完売
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4月からアニメの新シリーズがスタートし、新商品も展開
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(文/前田和之=アジト)

日経トレンディネット 2017年4月7日付の記事を転載]