ユーザーが離れた理由は「複雑化」、“革命”で再びシンプルに

 そんなデュエマから一時期、ユーザーが離れてしまったのはなぜだろうか。「漫画やアニメで活躍している強いカードの魅力を高めるために出現率を年々低くし、能力を入れすぎた結果、強いカードが手に入りにくいうえに能力が複雑化し、小学生やライト層が離れる結果になった」(デュエマを担当するタカラトミー カード企画部の尾形俊幸氏)という。

 新シリーズを盛り上げるために、目玉となるカードはそれまでのカードより強くしなければならない。それが発売から10年以上も続くデュエマなら仕方がないともいえる。ただ問題だったのが、強くするために能力を複雑にしてしまったことだ。さらに、大戦中に逆転しにくいシーンが多く生まれるようになったうえに対戦時間も長くなり、1戦終えるのに30分くらいかかることもあったという。

 そんな状態に陥ってしまってから、デュエマはどのように復活したのか。

 そのキーワードは「原点回帰」と「革命」だ。

 2015年にはシリーズの原点に立ち戻り、デュエマの醍醐味である攻防戦がシンプルに楽しめる新能力「革命」「侵略」を導入。2016年には「革命チェンジ」「革命0トリガー」などピンチから大逆転できるカードを追加し、ユーザーの心を再びつかんだ。

 さらに新能力をユーザーに伝えるプロモーションに力を入れたことも大きい。TCGとしては初めて雑誌の付録に40枚のデッキをまるごとつけたり、アニメ番組ではおすすめしたい特定のカードを前面に出したりするようにした。その結果、2016年は2014年に比べてユーザー数、売り上げ金額ともに2倍になり、見事にV字回復を果たしたのだ。

2016年には「革命チェンジ」「革命0トリガー」などピンチから大逆転できるカードを追加
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デュエマを担当するタカラトミー カード企画部の尾形俊幸氏
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