投影はスムーズだが……

 映像の投影については非常にスムーズで、何より手間がかからないのがいい。ピントは自動調整してくれるので、ユーザーは映像が見やすいように本体の向きを調整すればOK。前後に移動させて画面サイズを変えても、スピーディにピントを合わせてくれる点はちょっと感動した。

 一方で、一般的なプロジェクターと比較すると、明るさ(輝度)が100ルーメンの映像はやはり暗め。部屋が暗ければ違和感なく見えたが、電気のついている部屋での利用はかなり厳しいというのが正直な感想だ。ただ、最小サイズの22型であれば、部屋に多少明るさが残っていても実用可能なレベルという印象だ。

映像の解像度は1366×768ピクセルで720p相当、明るさ(輝度)は100ルーメン、コントラストは4000:1。独自デバイス「SXRD」や小型レーザーエンジンの採用により、発色やコントラストは良好に感じた
映像の解像度は1366×768ピクセルで720p相当、明るさ(輝度)は100ルーメン、コントラストは4000:1。独自デバイス「SXRD」や小型レーザーエンジンの採用により、発色やコントラストは良好に感じた
部屋の電気をつけた状態だと見え方はかなり落ちる。残念ながらイメージ画像のような見え方にはならない
部屋の電気をつけた状態だと見え方はかなり落ちる。残念ながらイメージ画像のような見え方にはならない

 ちなみに、LSPX-P1は映像を斜めに投影する特殊な仕組みを採用しているため、壁に凹凸などがあると映像に影響が出るので注意したい。

 例えば、筆者の自宅の壁は、見た目こそ真っ白だが、実はエンボス加工の模様がある。そのため、風景写真を映した際に壁面に細かい影ができてしまい、絵画のような雰囲気になってしまった。

 また、投影面に起伏があるとそれにあわせて映像が歪む。よりクリアな映像を楽しみたいのであれば、凹凸のないボードやたるみの出ないスクリーンなどを用意したほうがいいだろう。

見た目は真っ白でも、壁に模様があると映像のイメージが変わってしまう
見た目は真っ白でも、壁に模様があると映像のイメージが変わってしまう
壁に凹みなどがある場合も、映像にゆがみが出てしまう
壁に凹みなどがある場合も、映像にゆがみが出てしまう

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