コンパクトさが魅力、ワイヤレス送信も

 「ポータブル」と付いている点からもわかる通り、そのコンパクトさもLSPX-P1の魅力のひとつ。片手で持ち運べるサイズなので移動も簡単だ。

 ACアダプターでの利用に加え、約2時間利用できるバッテリーも内蔵する。リビングに限らず寝室などで気軽に利用でき、場合によってはアウトドアでの利用もできる。

 さらに、ブルーレイディスクレコーダーやゲーム機などをHDMIで接続できるワイヤレスユニットも同梱。リビングなど離れた場所にあるブルーレイディスクレコーダーの映像をプロジェクター本体へワイヤレス送信すれば、自室や寝室でも映像を大画面で楽しめるのだ。

本体サイズは幅81×高さ131×奥行き131mm、重さは約930g。女性でも片手で簡単に持ち運べる
本体サイズは幅81×高さ131×奥行き131mm、重さは約930g。女性でも片手で簡単に持ち運べる

利用にはスマホが必須

 実際にLSPX-P1の使い勝手を見ていこう。この使い勝手を語るうえで、大きなポイントとなるのが「スマホとの連携」だ。

 そもそも、LSPX-P1の本体には電源ボタンしかボタンがない。各機能の操作は、スマホ専用アプリ「ポータブル超短焦点プロジェクターアプリケーション」を利用する仕様になっている。これはつまり、LSPX-P1を利用するにはスマホが必須だということだ。

 スマホからはワイヤレスでさまざまな操作ができるほか、スマホに保存してある写真や動画もスムーズに再生できる。また、「Miracast」など、スクリーンミラーリング対応のスマホであれば、スマホの画面をそのまま投影することも可能。YouTubeなどの動画コンテンツを簡単に大画面で楽しめる点も魅力的だ。

スマホ専用アプリ「ポータブル超短焦点プロジェクターアプリケーション」のメイン画面。アプリはiOS版とAndroid版を用意する
スマホ専用アプリ「ポータブル超短焦点プロジェクターアプリケーション」のメイン画面。アプリはiOS版とAndroid版を用意する
アプリでは電源のON/OFFやバッテリー残量の確認、映像コンテンツの選択以外にも、音量や明るさ、フォーカス、台形補正などを調整できる
アプリでは電源のON/OFFやバッテリー残量の確認、映像コンテンツの選択以外にも、音量や明るさ、フォーカス、台形補正などを調整できる

 ただし、その半面、スマホがないと何も操作できないのが利用のネックとなっている。操作するときに毎回アプリを立ち上げる手間もあるので、利便性という観点からも「リモコンを付属してもよかったのでは?」と個人的には感じた。

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