【2】睡眠をしっかりとる

 2013年に全米睡眠財団が行った米国、カナダ、メキシコ、英国、ドイツ、日本の6カ国における、25~55歳を対象とした調査によると、日本人が最も睡眠時間が少なく、平均6時間22分でした。日本人の約3分の2(66%)が、週末以外は7時間未満の睡眠で、睡眠不足を補うために、約半分(51%)の人が対象期間中の過去2週間で、少なくとも1回は仮眠を取っていました。



 オックスフォード大学神経学科ラッセル・フォスター教授は、「睡眠は、脳の情報処理と記憶の定着に大切で、学習能力を高めます。複雑な問題への新しい解決策を発見する能力が3倍も高まり、創造力も向上します」と言います。また、プリンストン大学の研究者らによる、909人の働く女性を対象にした調査によると、睡眠障害はきつい仕事の締め切りと同じくらい、幸福感に負の影響を及ぼすことが分かりました。

■参考文献
American Association for the Advancement of Science「A Survey Method for Characterizing Daily Life Experience: The Day Reconstruction Method


 集中して、ポジティブな気分で、効率良く仕事や勉強するには、質の良い睡眠は必須です。

【3】ヘルシーな朝ごはんを食べる

 朝食を食べると、記憶力、集中力や注意力が高まることが、これまでの研究で指摘されています。また朝食を食べる習慣は、健康的なライフスタイルにつながってきます。

 2013年にハーバード大学の研究者たちは、45歳から82歳の男性約2万7000人を対象とした16年間におよぶ大規模疫学調査の結果を発表しました。これによると、朝食を食べない男性は朝食を食べる男性より年齢が若く、未婚でフルタイムの仕事を持つ人の割合が高くなりました。さらに朝食を食べない男性には喫煙者が多く、身体活動が低く、アルコールの摂取が多かったのです。

 結果、朝食を食べない男性は、冠動脈性心疾患のリスクが27%も高くなり、さらに夜遅く食事をする人は、そうではない人に比べて冠動脈性心疾患のリスクが55%も高くなったのです。



 ただし米国人の多くはメープルシロップ付きのパンケーキや砂糖をまぶしたシリアル、ベーグル、マフィン、異性化糖(果糖ぶどう糖液糖など)入りのオレンジジュースといった、不健康な朝食を食べています。そのため朝食を食べることで肥満になってしまうことが問題になっているという現実もあります。日本でも菓子パンやスナックを、朝食代わりにしている人も増えているのではないでしょうか? 忙しい朝ですが工夫して、効率良くバランスの良い食品から栄養とエネルギーを摂取しましょう。

【4】ランチはみんなで食べる

 ランチの時間は、なるべく同僚と一緒に過ごしましょう。仲間と円滑な交流関係を築いたり、会社や学校の文化を理解するための助けになります。米国人は、仕事が終わった後に、職場の同僚と飲みにいくことは少ないです。特に家族がいる人は、家族と夕食をするために帰宅します。ですので、ランチは大切な社交の時間になります。