使い方はあっけないほど簡単
使い方はあっけないほど簡単。ホルダーと受け皿を離して、ひいたコーヒー豆が入ったポッドをセットし、湯を注いでフタをしたら、そのフタを押すだけ。量はショート(30ml)、ミディアム(65ml)、トール(85ml)の3段階で調節でき、押す回数はミディアムで10数回といったところ。フタは固そうに見えるが、特に力を入れなくてもへこむ。ドリップコーヒーをいれるのが苦手な筆者も、初回から問題なくできた。
実はドリッパーの見た目と手順のシンプルさから、味にはそう大きな期待はしていなかった。だがマシンでいれたときのようなクレマ(泡)こそできないものの、特にショートは「予想以上にエスプレッソに近い」というのが実感。トールにしても普通のドリップ式よりもエスプレッソに近く、風味が濃いような気がする。
エスプレッソコーヒーの特徴は圧力をかけて短時間で抽出するため、ドリップコーヒーより溶け出す成分が多くなり、よりコクのある濃厚な味に仕上がること。このドリッパーの場合、フタを押す圧力で、ポッドの中の成分がより効率的に抽出されるのだろう。
さらに気に入ったのは、簡単で速いので、ほんの少し飲みたいときに少量の湯であっという間にいれられること。飲み終わったあとの掃除の手間もなく、ポッドを捨ててホルダーを水で洗えばいいだけなので、本当にラクだ。
ちなみに1杯分の価格は約40円と、同社の簡易抽出ドリップコーヒー「ドリップ オン」とほぼ同等。それを聞いたドリップ派の家人は「この味で1杯40円は安い!」と感心していた(しかし貧乏性の筆者は、ひとくち程度のショートサイズで40円はやや割高な気も。ミディアム以上なら納得だが)。
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