5年で100軒! ロボットの販売も!?

 同社が目指しているのは変なホテルの世界展開と同時に、このホテルの運営スタイルを確立し、そのノウハウを世界中に販売していくことだという。「ロボットの活用により、少子化によるサービス業界の人材難という問題が解消でき、人件費の効率化でカットした費用を滞在の質を高めることに回せる。日本一生産性の高いホテルを目指し、そのビジネスモデルを世界中で展開することで、世界のホテルを変えていきたい」(澤田会長兼社長)。

 変なホテルを運営するH.I.S.ホテルホールディングスの平林朗社長も世界戦略に自信をのぞかせる。「保有するホテルは現在13軒だが、東京、大阪、京都をはじめ、中国、台湾、東南アジア、オセアニアでのオープンも視野に入れており、5年で100軒まで増やすことを目指している」という。将来的には、ホテル内のロボットの販売も視野に入れている。

 さらに、ロボットがカクテルを作る「ロボットバー」「ロボットカラオケ」などの開発も進めているという。そこまでいくと、逆に“人間のスタッフがどうしても必要な業務”は何か気になる。聞いてみると、機械の使い方が分からないときの説明や緊急事態の対応などだという。

 8月にはラグーナテンボス(愛知県蒲郡市)に3カ所目をオープン予定。2020年に向け、宿泊施設のおもてなしがますます注目されるのは確実。日本は世界のロボット産業をけん引する国の1つだが、変なホテルのロボットによるおもてなしは、外国人観光客にそれを強く印象付けそうだ。

洞窟のようなつくりで、大人も子供も楽しめるレストラン「ジュラシックダイナー」はビュッフェスタイルで大人1800 円、小学生以下900円、3歳未満は無料で利用できる。営業時間は6時半~9時半で50席。子供目線の導線で、ビュッフェ台は低めになっている
洞窟のようなつくりで、大人も子供も楽しめるレストラン「ジュラシックダイナー」はビュッフェスタイルで大人1800 円、小学生以下900円、3歳未満は無料で利用できる。営業時間は6時半~9時半で50席。子供目線の導線で、ビュッフェ台は低めになっている
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魚ロボットを眺めるHISの澤田秀雄会長兼社長
魚ロボットを眺めるHISの澤田秀雄会長兼社長
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(文/桑原恵美子)

日経トレンディネット 2017年3月22日付の記事を転載]