いつの間にかリハビリに

 3種目に共通するのが、体に適度な負荷をかけるトレーニングになることだ。「こたつホッケーは腕の曲げ伸ばし、打ち上げ花火は腕を上下させる動き、とんとんボイス相撲は発声のリハビリに自然につながるように意識している」(世界ゆるスポーツ協会の大瀧篤氏)という。

 プロジェクション技術を駆使したことで楽しみながらプレイできるのも、ほかにはない魅力。「スポーツに熱中する入居者が増えることで、介護施設のスタッフの負荷が減ることも期待できる」と大瀧氏は狙いを語る。超高齢社会の課題解決につながるというのだ。

 今回開発したスポーツは、「介護施設だけでなく、病院などへも展開が可能」(大瀧氏)。世界ゆるスポーツ協会は、トライアルを重ねてシステムの構築を進め、さまざまな施設への導入を目指す方針だ。

 ゆるスポーツは誰でも楽しめるうえに、見た目もキャッチーでこれまでスポーツに関心がなかった人や高齢者、もしくは障害などがあってしたくてもできなかった人など、幅広い層を取り込める可能性がある。2020年の東京五輪に向け、スポーツ熱が高まるのは必至。今後さらに存在感を増しそうだ。

世界ゆるスポーツ協会が開発した「ハンドソープボール」。
介護老人施設以外でも、新スポーツを体験できるイベントを企画している

(文/森岡大地=日経トレンディ)