組み立ての手間が少ないアイテムほど強度アップ
新しくなったバンカーズボックスのラインアップから、いくつか紹介しておこう。
まずは、「703S」(3枚入り2700円)。これは、A4タイプと呼ばれるサイズで、「208」(3枚入り、1500円)という、A4ファイルを立てて保管するケースが3個収納できる大きさ。ファイル保管箱としてのバンカーズボックスの基本的な使い方が、この703Sに208を3個入れる使い方だ。208は段ボールの断面が広く露出する構造なので、見た目、強度、安全性などのために、波が細かいタイプの段ボールを使用している。
さらに、通常は703Sを積み上げるのだが、フェローズでは積み上げは5箱までを推奨(耐荷重30kg)している。そのくらいなら十分に支えられる強度があるのだ。また、積み上げた際に、下の箱も取り出しやすくするためのボックスとして、「1626S」(3枚入り、3900円)という金属フレームが入った引き出しの外側のような製品もある。ファイルキューブと呼ぶこの製品の中に703を差し込んで、積み上げるわけだ。
「701」(3枚入り3150円)は新製品。前述したように、サイズは703と同じA4タイプ。組み立ての簡単さ、強度(耐荷重75kg)、運びやすいように切られた取っ手部分など、703の機能アップ版といえる。価格も703より多少高い。それにしても、バンカーズボックス・シリーズの組み立ての手間が少ないものほど強度が上がるというシステムは面白い。
「4311」(3枚入り、2010円)は、ふたがフラップ式になっていて、留め具で留めるスタイルで、バンカーズボックスの中では珍しい。サイズはA4用紙が入る大きさで、書類を積み重ねて保管するのに向いている。また、加藤氏はシューズボックスとしても使用しているそうだ。確かに紳士用のビジネスシューズにちょうどいいサイズだ。
「101」は、ボール紙を使った簡易タイプの小型バンカーズボックス。名刺の整理などに便利で、小物入れなどにも重宝する。このタイプは、カラーバリエーションやデザインバリエーションが豊富で、ファッション小物としても楽しい。また、多くのコラボ製品があるのも101の特徴で、筆者の部屋にも、吉田カバンのPORTERとのコラボの黒い101があって重宝している。たかがボックスと言ってしまえばそれまでだが、日本ではおしゃれなインテリアとして愛用者が多く、米国よりも幅広い使われ方をされているのが面白い。
(文/納富廉邦)
[日経トレンディネット 2018年2月27日付の記事を転載]
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